P-in Comp@ctでモペラ

P-in Comp@ctとモペラを使って、
日本中どこででも煩わしい設定なしにネットにつなげます。


 どうしてもペルソナとの比較になってしまうのだけど、シグマリの取説はとても親切だと思う。バッテリーをセットしてアダプターから充電しつつ、シグマリを立ち上げるまでの作業は、マニュアル1「はじめましてシグマリオン」に詳しく丁寧に書かれている。それを読みながら進めて行けば、まずつまずくことはないはずです。
 セットアップが済んで、とりあえず次にやっておきたいのが、メールやインターネットを使えるようにすること。ワードやエクセルで、資料作りや原稿書きが主な使用目的というならともかく、通常、ネット環境が整わなければ、シグマリの価値半減ということになる。
 ということで、通信設定をはじめましょう。マニュアル2「通信しよう!」を開いて進めて行きます。

 はじめに「確認しましょう」という項目から。ここで、自分の通信環境を確認します。私の場合、ペルソナで使っていた『P-in comp@ct』を引き続き使用します。『P-in comp@ct』とは、ドコモのデータカード型PHSで、CFカードスロットに挿すだけで通信できます。私が買った時(2000年10月現在)、P-in comp@ctはPCカードアダプターとセットで、「0円」でした。シグマリを購入時にセットで手に入れた方も多いでしょう。
 これまで、携帯をつないでPDAを使っていた時期もありましたが、PHSを使いはじめて、その速さの違いに呆れ返りました。もう、携帯なんかでやっちゃいられねーぜ、くらいの暴言は吐きそうです。しかし、携帯はもはや生活の必需品で、今更PHSに乗り換える気にもなれないし、かといって、携帯とPHSと両方持ち歩くのも、ちょっとね〜。せっかくちっちゃいシグマリなのに、荷物を増やしたんじゃあ本末転倒(という言い方でいいのかしら)というものです。というか、正直に言ってしまえば、P-in comp@ct欲しかったんです。なんとなく、玄人っぽいじゃないか(笑)。それと、携帯もつい最近機種交換したばかり。こいつも溺愛しているので、手放す気などさらさらありません。まあ、ドコモ同士ならファミリー割引が適用されて、かなり安くなるらしいし、P-in comp@ctただだし。ということで、買ってしまったわけです。まあ、買ったと言ってもただなんですけど。

in Comp@ct アップ 次のステップは、プロバイダーに加入し、ユーザー情報をシグマリに登録することです。ます、これが最初の難関です。IDやパスワードを間違えないように入力するだけでも神経を使うし、PHSで接続するとなると、アクセスポイントも専用のものに設定しなくちゃならないし、シグマリを手に入れて、今使いたいすぐ使いたい、という気分の時にここでモタモタしたくない。  
 そこで、強い味方が「mopera ネットサーフィン」。これは、ドコモの携帯、PHSを使って接続する場合のみ、入会の手続きも必要なく、通信料だけ(プロバイダーのサービス料がいらない)でネットサーフィンが出来るというものです。ただし、通信料は割高になります。

 通信の設定をはじめる前に、P-in comp@ctをスロットに差し込んでおきましょう。そうしておけば、シグマリがP-in comp@ctを認識して、「通信手段」のプルダウンメニューの中に「NTT_DoCoMo-P_in_comp@ct」が自動的に加わります。
 最も手っ取り早い方法は、シグマリオン内蔵の「moperaクイックスタート」という機能を使うことです。画面にそって進んで行くだけで、通信の設定から、moperaメールサービスでのアカウントの設定(moperaメールサービスは別途申し込みが必要。月額500円)まで簡単に行うことが出来ます。

 以下では、手動で設定する方法を説明します。他のプロバイダを利用する場合でも、設定項目は殆ど同じはずです。

P-in comp@ctでmoperaの設定の流れ

デスクトップの「インターネット通信設定」アイコンをダブルタップ。
インターネット通信設定画面で[追加]ボタンをタップ。
(初めての設定の時はこの画面が省略されます)
「インターネット通信設定(追加)」の画面が表示される。
「通信環境名」に適当なわかりやすい名前を入力。
(「mopera(P-in comp@ct)など)
「プロバイダ」欄のリストから「mopera無料情報サービス」をタップ。
「通信手段」のプルダウンメニューから、「NTT_DoCoMo-P_in_comp@ct」をタップ。
(P-in comp@ctを一度も挿してない状態だと、メニューにこの項目が追加されません)
「モデム」は「PIAFS PHS(64K)」をタップ。
「アクセスポイント」は自動的に「PHS 166」となります。「市外局番」は空欄、「電話番号」に「166」を入れます。
[次へ]のボタンをタップします。
「mopera メールサービス」などを利用しない時、「ログインID」と「パスワード」にはどちらも「mopera」と入力します。
(メールサービスなどを申し込んだ場合は、メール設定へ進みます)

 以上で終了です。これで、P-in comp@ctを使ってネット接続できます。

 これで、接続出来ない時、考えられる原因で最もありがちなのが、「PHSの電波が届かない」ということです。
(いろいろやった挙げ句、結局これが原因だとわかった時は脱力もの)試しに外に出て繋いでみましょう。

やっぱりつまずいた64K/32K

 自宅での、P-in comp@ctでmoperaの設定は、非常にスムーズに何の問題もなく、あっけないほどに上手くいったのですが、問題は職場でのこと。
 これまで、PCアダプタにP-in comp@ctをセットして、会社のノートパソコンやペルソナでの接続は、32Kの速度ながら、特に設定を変える必要もなく、P-in comp@ctのインジケーターが赤く点灯して安定してつながってました。なので、シグマリに関しても、まったく心配してなかったんです。が、しかし、これが全然つながらない。 エラーメッセージも「キャリアが検出されませんでした」「通信エラーが発生しました」「POP3サーバーへの接続に失敗しました」「SMTPサーバーへの接続が拒否されました」・・・。一体どれが本当の原因なんだぁー!と、思わずシャウトもしてしまうというものです。
 
 そういえば、どこかで、32Kの速度に設定する方法が書いてあったような気がするぞ。でも、今会社だしマニュアル家に置いてある(使いはじめて2日目だというのに、無謀)し、家に帰って設定し直しても、会社に来なけりゃテスト出来ないし、ん〜、難儀なこっちゃなあ。
 まあ、とりあえず、家に帰ってマニュアルを読み返し、「追加設定」欄に、ATコマンドたらいうものを入力すれば良いのだな、ということがわかりました。お次はP-in comp@ctの取扱説明書を取り出し、ATコマンドのページを開く・・・が、何が書いてあるのかわからな〜い!!この際、意味は分からなくて良い(かなり強引)から、このS141「無線区間通信速度指定」(通信速度を指定する)というやつを、入れればいいっちゅうことだろ。
 すると、確かに赤いランプが点灯して、32Kで接続している様子。しかし、これだと、64Kでつなげられる場所にいる時には、わざわざ、また、ATコマンドを入力し直さなくてはならないってこと?面倒くさ〜い。  
 でも、なんか、他にも通信速度を指定して電話をかける方法を目にしたような記憶が。で、再びP-in comp@ctの取扱説明書を読んでみると、ありました。電話番号のあとに「#32」を付加することで、32kbpsで接続するように出来ると書いてあるじゃあありませんか。これこれ。これですよ。
 再度、「インターネット通信設定」を開き、「インターネット通信設定(追加)」に進み、「通信環境」に『32K用』と入れ、「通信手段」は『NTT_DoCoMo-P_in_comp@ct』と『PHS (PIAFS 32K)』を選び、アクセスポイントに『166#32』と入れたら完了。ついでに、MPメールも、このアクセスポイントで巡回するように設定。おしっ!赤いランプも点灯している。ふ〜。

 そして、翌日会社でテスト。確かに、これまでよりつながる確率は上がったけど、まだ途中で切れる。メールチェックも3回に1回くらいしか成功しない。結局、うちの職場は、電波の状態が悪いってことだったみたいです。とほほ。
 でもなあ、ペルソナでは切れずにつながってたんだよなあ。マシンによって、PHSの感度とかちがうのかしら?この疑問、だれか晴らしてくれませんか?

後日談:結局、電波の弱い地域での接続が切れる現象については、ドコモからリコールの発表がありました。(2000/12/1)