出会いから購入まで

シグマリオンとの運命の出会い。
結構ドラマティック(笑)。


ペルソナを愛せなかった理由

 最初に、はっきりと申し上げますが、ペルソナ(600JC)は良いマシンです。ペルソナが使えないから、シグマリに乗り換えたという訳では、決してありません。実際、スペックを比較してみてください。ペルソナの方が数段上のマシンだということがわかると思います。それでは何故、まだ買って数ヶ月のペルソナがありながら、シグマリを買ってしまったのか。それは、私が、自分の性格を知りながら、判断を誤ってしまった、ということなのです。

「物を買うときには惚れ込んで買う」「惚れ込んで買った物は、絶対に後悔しない」というのが、私の経験上の信条です。例えば、自宅のパソコンはiMacですが、これを買うときにも、とにかくiMacが欲しいという一点だけで買いました。「iMacが欲しい、欲しい、欲しい」と熱におかされたように思い詰めて買ったのです。もしも、仮に、「パソコンが欲しい」と思ったのなら、値段と性能と使い道と、あれやこれや考えて、別のパソコンを買ったことでしょう。だいたいiMacはMacだし、そもそも選択肢にも上らなかったかも知れません。フロッピー付いてないし、ソフトの数も少ないし、周辺機器も限られるみたいだし。スペックを検討したら、絶対iMacになんか行き着かないんです。
 そうやってスペックを検討して、その当時満足した物を買ったとして、数ヶ月後、自分がどう思うか、容易に想像出来ます。性能はさらに向上し、値段はぐっと安くなった最新機種が山ほどちまたにあふれ、自分のマシンに満足出来なくなっているに違いないのです。

 しかし、惚れ込んで買ったiMacに対しては、そもそも愛があります。どんなにフリーズの嵐でも、添付ファイルが開けなくても、とにかくウチの子が一番可愛いんです。部屋の掃除はしなくても、iMacの埃は払うんです。ですから、私は、この恐ろしいほどのスピードで変化して行くパソコンの世界で、iMacを買い換えようなんて思ったことは一度もありません。半年待ってiMacDVにしとけば良かった、と思ったことは一瞬あります(笑)。が、しかし、そんなことを考えると、決まってiMacの調子が悪くなるのです。これは、もう、私たちの間に愛があるとしか思えないじゃないですか(?)。

 話は何だかシグマリから、さらにペルソナからも離れてしまったようですが、ともかく、私はそういう買い物の仕方をする人だったはずなんです。ところが、ペルソナはそういう買い方をしなかった。つまり、カタログを集め、スペックを検討し、納得尽くで買った物でした。ペルソナは確かにいい子だったんです。でも、私はペルソナに惚れ込むことが出来なかった。やはり、最初に強力に惹きつけられ、他の物は何も見えなくなるくらいの一途さで、「欲しい」と思える物を買わなくては駄目なのです。
 それでも、私なりに愛せるように努力はしてみました。受信トレイがあまりにも使い勝手が悪いので、QMAILを入れてみたり、新しいおもちゃを足すことで使う喜びも湧くかも知れないとP-in comp@ctを買ってみたり。しかし、シグマリを知ってからは、どうしてもシグマリへの思いを消すことが出来ません。結局、出会いから間違ってたんです。「買うべき物」ではない物を買ってしまった。このままでは、私もペルソナも不幸になる。そんな気がしました。(書いてる内に、安っぽい恋愛小説みたいになってしまった^^;)

 後日談ですが、ペルソナは無事お嫁に行きました。購入したときの5分の1の値段で売りました。でも、それで満足してます。そこでペルソナが愛してもらえればいいなあ、と願いながら・・・。

● ペルソナホームページ:http://www.hitachi.co.jp/Prod/persona/persona.htm

物(ブツ)がない!金がない!

 シグマリを初めて知ったのはいつ、どこでだったか、覚えていません。たぶん、携帯を買い換えようと考えていた頃だったので、ネットで色々、お目当ての携帯について調べていた時、ドコモつながりでたどり着いたのだと思います。一目見て「欲しい」と思いました。しかし、ペルソナを買ったばかりで、どう考えても、もう一台CE機など買える道理がありません。それでも、シグマリを思う気持ちは抑えられず、シグマリの情報を求めて、ネットを歩きまくっていました。

 幸いに、というか、生憎というか、私の住むドコモ中国管内では、まだ(10月初旬当時)シグマリは発売の予定さえ発表されていませんでした。ブツがない、というのは欲しい気持ちをさらに煽ってしまったようで、関東、関西で当たり前のようにシグマリを手にしている人たちの様子を見るにつけ、どんどんどんどん、盛り上がってゆき、すでに気持ちは「欲しい」から「買う」「すぐ買う」「今買う」ともはや暴走の範疇に達してしまいました。ドコモ中国が売ってくれないのなら、他で買うまでです。とはいえ、金が有り余ってる身分じゃありません。安く買えればそれに越したことはないでしょう。私がネットで探してみた中では、量販店で42500円くらいが相場のようでした。ネット通販の激安サイトで39800円というのが、通常の購入方法の中で最安値だったと思います。あとは、オークションという手がありますが、値段はまだ崩れてなくて、だいたい40000円台前半というところで落札されていました。

 そんな事をしているうちに、ドコモ中国から10月27日発売のアナウンスがありました。某ドコモショップの掲示板によると、値段は49500円。さらに、某有名パソコン量販店での価格が42700円。ネットでの情報と照らし合わせても、42700円というのは買いの価格だけれど、何故か私は予約してまで買おうとは思ってなくて、まして、オークションとかネット通販とかまで利用しようとも思ってなかった。私は、物を買うというのは、どこか「縁」めいたものを感じてこそ、本当の買い物の醍醐味だと思っていて、オークションやネット通販には、こちらから強引に詰め寄ってゆくようなイメージがあって、むこう(シグマリ)の方から、私に「買って!」と近づいて来てくれている感じがしない。非常にばかばかしいですが、本当にそう思っていました。それに、まだペルソナへの未練、というか、申し訳ない気持ちがたっぷり残っているわけで、なおさら、シグマリとの間に必然を感じさせる何かがなければ、買ってはならないような気がしていたのです。

急展開!!シグマリがやって来た

 そんなある日、私はふと友人の言葉を思い出しました。その友人には、東京方面でパソコン関係の販売に携わっている友達がいて、「パソコンを買うときは相談してくれたら安くできるかもしれない」と言っていたのです。そこで、その場で友人の携帯にメールを入れました。返事は「聞いてみるけど、PDAはその人の専門じゃないからあまり期待しないで」ということ。こちらも、まあ、友人の友人という関係なのでそんなにムシのいいことは考えちゃいません。とりあえず、こっちでの発売までまだ一週間あるし、その間に少しでも安くなるということになれば、友人の顔を立てて、そこから買おうくらいに考えていました。

 それから数日後、携帯にメールが入りました。「シグマリオン税込み40000円。どうする?」どうするもなにも、OKに決まってるじゃないですか。某パソコン専門量販店より、さらに、激安ネット通販より、ずっとずっと安い。これなら、たとえ一ヶ月待ってもいい。即、OKの返事を送ったところ、またメールが。「本日、友人がシグマリオンを持ってやってきます。(たまたま出張だったらしい)仕事の帰りに自宅まで配達します」

 メールを読んだとたん、思わず悲鳴です。いいんですか?そんな値段で。しかもまだこっちでは発売前で、その上自宅まで持ってきてくれるんですか?その日の仕事は速攻で片づけ、パソコンショップに寄ってCFを買って帰宅。待つこと30分。友人から「もうすぐ着くよ」と電話。もちろん玄関までお迎えです。私は当然大喜びですが、その友人も想像以上の話の進展に、人事ながら興奮したみたいで、玄関先で2人で大騒ぎです。こういうのを「縁」というのかも知れないねえと語りあったのでした。こうして、地元での発売4日前、シグマリは私の元にやってきたのでした。

 さて、運命の出会いで手にしたシグマリ。とりあえず撮るでしょ、写真(笑)。箱に入ったとこ。箱を開けたとこ。中身を出したとこ。本当なら一刻も早く使ってみたいところですが、これはお決まりの儀式みたいなもんで、やっとかなくちゃいけません。こうしてシグマリサイトを立ち上げるときの役にも立つ(笑)。



小さい軽い美しい

 「小さい軽い美しい」と言えば、シグマリのルックスの良さは、これだけで言い尽くされてしまうのですが、それじゃあ、こんな、3枚も4枚も写真を撮った意味がないので、色々思いつくことを書いてみます。
 「小さい」と「軽い」については、
ドコモのホームページなどで製品仕様を見ていただければ、数字としてはわかると思います。実際お店に行って見た方なら、きっと実感してもらえるでしょう。
 快適なキー入力と長時間の凝視に耐える液晶画面の大きさとしては、たぶん、このサイズがぎりぎりではないかと思います。比較対照としてジョルナダの名前がよくあがりますが、金額的なことを考えると、ジョルナダとシグマリとで迷うという人は少ないのではないでしょうか。


 私が比較してみたいのは、意外な線でシャープのコミュニケーションパル(以下コミパル)です。というのは、私がペルソナを買う前に使っていたモバイル端末がコミパルで、実に1年以上も、メールとネットの接続(主に、掲示板形式での日記の更新)とに活躍してくれました。
 シグマリのサイズは、コミパルより一回り半大きいくらいです。重さも、コミパル(単三乾電池含む)といい勝負です。

 コミパルは鞄の中にポンと放り込んで(ケースなんかに入れないで)、まったく負担に感じずにどこへでも持ち歩きました。シグマリは、さすがにちょっと荷物重くなったぞと感じるものの、その分、持ち歩ける機能も増えてるわけです。
 まず、圧倒的にキーボードが大きい。液晶がカラー。搭載メモリが多い。ストレージカードが使える、等々。
 大きさの差は、それを考えると十分納得出来るものだと思います。ちなみに、値段も、私が買った当時のコミパルとの差は1万円程度。この点でも、ジョルナダとの比較がナンセンスだと言えるのでは?

 「美しい」に関しては、個人的な好みになりますね。私は、いわゆる「女性向け」と言われる括られ方がどうも気に入らなくて、むやみに透き通ってたり、色がついてれば女性が喜ぶと思ったら大間違いだと、常日頃憤慨しておりました。
 確かにiMacのデザインは女性向けと言われていて、私も使ってるわけですが、実際には男性ユーザーはいっぱいいます。要は、「女性向け」とか「ビジネスマン向け」とかいう分類はまったく意味がなくて、自分がカッコイイと思えばそれでいいわけですよね。(当たり前過ぎて書いてて恥ずかしい)
 ゼロハリデザインというのが、シグマリの売りなわけですが、とりあえず私は「ゼロハリって何?」な人だったので、その辺のブランド価値は関係ありませんでした。とにかく、一目見て「カッコイイじゃん」と思った、ただそれだけです。

 シグマリは蓋(液晶)の部分が180度まで開きます。これが、意外と便利。例えば、ソファーにだらしくなく座っている時、腹の上にシグマリをのっけてタイプするのには、この角度がいいんですよ。って、どんな格好してるんでしょうか(笑)。
 タップしてる内にどんどん倒れていってしまいそうで不安ですが、今のところそれで困ったということはありません。
 結局私は理屈でシグマリを選んで買ったわけではないので、何ら説得力のあることは書けないってことですね。手にとって使って、それが楽しい。見ているだけで嬉しくて顔がほころんでくる。愛機というのは、そういうものです。

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