大阪厚生年金会館・1日目(11/26)

<変身忍者 嵐様より>

いよいよやって来ました大阪2連荘!
さぁ皆様方、身体中に溜まった乳酸は如何ですか?
ツアーも追い込み疲労もピークでナチュラルハイでの参拝でした。

今夜の前説はなんとこのツアー初めての松崎様
(少なくとも私の参拝した中には無かったのですが…
他で聞かれた方がおいででしたら指摘をお願い申し上げます)

東京から大阪へ移動する新幹線の中で爆睡された松崎様。
目が覚めると頭に物凄いねぐせができておいでだったとか…
なんでも松崎様はねぐせができる時は非常に体調がよろしい時だそうでして、
今日もばっちりの体調だと仰られてました。
今回のMASSは己との闘いだと意気込みを申され、
充実度も通常より30%増しと。

「ああ大変申し遅れましたが、
私は今回のツアーでオースティンの名前を頂きました
陶芸家『まつざきそうへい』の兄でございます…」

って!それじゃぁやっぱり判らないですよぉ松崎さまっ!

そんな『をいをい…』感がそこはかとなく漂う前説でスタートを切った大阪初日
選曲は少々通常と異なっていた。

何がどう違うのか?
それは後のお楽しみにお待ち下さいませ♪
そーですねぇ…変更不可能な部分の曲以外が○×△□ですかね。

この日の晩に閣下はこんなことを大阪の参拝信者に告げられた。

日本全国で一番聖飢魔IIがたくさんMASSをおこなっている会場、
それは東京の中野サンプラザ24回、大阪厚生年金会館24回…
ともに昨日までは同じ回数だったのだが、今日このMASSで大阪は25回!
東京は国際フォーラム!
大阪ぁ!厚生年金会館が日本で一番多くMASSをやった会場になったのだ!

もちろん客席からは大歓声がまきあがっている。

付け加えれば東京は1日だけだしね…
大阪はディナーショーもあったしぃ…
そんな歓声を聞きながらちょっと拗ねた気分っす…

さて、構成員紹介の時の閣下の前振り…
殿下はやっぱりご自分の御発生日なのに○ッテリアでバーガー3個だった事。

しかし殿下のお話しはそれとは違っておられましたです。

大阪の厚生年金会館は来る度に何処かが変わっていて、
今回来たらトイレにウオシュレットがついていたそうでした。
…それでそれに関係したお話しをされたのです。

殿下:我輩さぁ今実家にいるんだけどさぁ、
   実家のトイレにウオシュレットが付いてて
   あれってさぁ使ってると軟弱になっちゃうのな…
閣下:お尻が?
殿下:そうなんだよな…この前の相馬・仙台・札幌って7日間ウオシュレットの
   無い生活だったんだけどそれでわかったんだ。
閣下:ふ〜ん…そう言えばさぁ、名前の通ったホテルの方がウオシュレットとか
   設置されてなかったりするんだよな…
   札幌で我々が泊まったホテル○○なんてあんなに立派なのに付いてない。
殿下:そう!それりもビジネスホテルの方がちゃんと付いてたりしてね。

お二方で暫しトイレ談義に花が咲き乱れておいででした。

殿下:それで厚年に来たらトイレにウオシュレットがついてるじゃん。
   もうばっちし!
閣下:すると殿下はこちらに来られてから…用をたされたと?
殿下:当然じゃん!すっきりした気分でMASSにのぞんでるだぜ!
   あ、そうだウオシュレットの事は参謀にも聞いてよ、
   何しろ奴はウオシュレットの無い所でなんか用がたせるかっ!
   …って言ってたんだしさ。そいぢゃぁ後半戦もがんばるぞぉ!

殿下と参謀ってチャリンコ仲魔だけじゃ無くてウオシュレット仲魔だったんだ…

さて、続いての和尚のご紹介も札幌の事を引き合いに出されておりました。

閣下がもう1度、札幌厚生年金会館での出来事を再現を交えて説明しているのを
御覧になっていた和尚は…

大阪もオケピがあるんですよね…札幌はそこにひいて在るのはステージと同じ、
カーペットみたいになってるやつなんですけども、大阪は布なんです。
それで今日、会場入りをしたら舞台監督に会うなり
『いしかわさん!転ばないように気を付けて下さいね…』
って言われちゃいました。

そんな和尚の話しを聞いていた閣下はエプロンに下り材質を確認されていた。

閣下:しかし石川さん。今日は何時もにも増して長かったですねぇ…
   我輩は毎回あの間にいろんなパーツを付けたりしてるんだけどさぁ
   今日は全部終わった時は間だソロの前半だったでしょ?
和尚:誤解の無いように申し上げておきますが、あのコーナーは私だけのソロ…
   では無くてですねぇらいでんとの共同作業なんですよ。
   らいでんのドラムが妙にねちっこいリズムを刻んでくるから、よし!って
   まるで納豆にトロロ芋を混ぜたような…そんな感じで長くなったんです。

う〜ん、そりゃぁ長かったけどさぁ…
あんなに格好良いものを『納豆にトロロ芋』って表現は…さすが和尚…
でもちと哀しい気が…

そして最期に一言。

和尚:明日もがんばるぞぉ!
閣下:明日なんだ…

この時の閣下の突っ込み方…ちょっと苦笑を浮かべちゃいました。

松崎様のご紹介のときでしたか…
前説で最期に松崎様がご自分でリレィ(エコー)を掛けて終わられたのを聞いて
思い出された事がおありになったとか。

まだ聖飢魔IIがデビューしてさほど経っていなかった頃だそうです。
とある所で物凄くベテランのエンジニアさんがいらっしゃって、
聖飢魔IIの曲は初めてだと思うからって、閣下がここにリレィを掛けて欲しいと
思うところで自前でやって見せられたそうでした。
そしたら「自分で出来るんなら自分でやれよ…」ってそう言われたとか…

そりゃそうかも知れないけど…想像するとめちゃ情けない。
歌の中でガンガンに乗ってるのに途中でマイクを離しながら…
演奏が終わって格好をつけている途中でマイクを離しながら…
ほら格好悪い。

松崎様はお風邪の話しをさらっとされてお帰りになられちゃいました。

そんな松崎様に閣下は笑いながらこう仰った…

我輩達のね曲とかさぁ譜面に起こしてくれるんだけど、
松崎様は隅の方に『まつざきそうへい』ってサインを入れてるんだよね…
ほんとうに弟思いのお方だ…

参謀のご紹介の時でした。
先ごろ人吉の騒動でお風邪を召された参謀はそのままずーっとその風邪を連れて
ツアーに回られ、ついにダウンしてしまわれたそうでした。
「もう大丈夫だけどね」
閣下がそう言って参謀をお呼びになられたのでした。

ウオシュレット…家のトイレに付いてるよ。
それでねぇ、最近ウエットタイプみたいな紙があるから、
それを今度ライデンに教えてあげようかな?って思ってるんだ。

ピンスポットあたって登場するなりトイレの話し…

ツアーとか色々回ってるとね、
こう食事とかどうしても居酒屋系になっちゃうんだよね…
それでたまには洋食が食べたいなぁって思ってて、食べに行ったのさ…
グラタンの中にパスタが入ってて…こんなに小さいんだけどね。
(両手の親指と人差指で輪を作って大きさを見せてくれました)
上にかかってたチーズが結構ヘビーで…だんだん気分が悪くなって来ちゃって…
そのままトイレに駆け込んで…全部出しちゃった。
便器にもたれたまま…片手でウオシュレットのスイッチを…
押すほどの冗談も出ないぐらい気分が悪くて…
それで、会場に入る前に病院に行って点滴うってもらってきたのさ。

そんな明るい口調で仰る内容ですか?

「ほら!もう大丈夫!」
そう言いながら参謀は暗がりに去って行かれました…

「せっかく我輩がみんなが心配しないようにあたかも倒れたのが数日前みたいに
紹介したのに自分でばらしちゃうんだから…」
去り行く参謀に向かって呟く閣下がちょっと可愛かった。

でっエース長官も風邪の話しでしたか…

人吉で風邪をひかれた長官は咽喉飴を色々試されたとか。

龍角散のどあめ…ヴィックス…浅田あめ。
あぁ南天のどあめってぇのもありましたか…
わたくし、あの南天のどあめを見るとCMの曲が頭に浮かんで…
(ここでCMのワンフレーズを長官が歌う)

…なんか音程が違うような気がするが…
私の記憶の音と長官の記憶の音がずれてる…

それでその曲を歌うとその後にどうしても続けて歌いたくなる歌があるんですよ
(再びCMの曲を歌い、その後河内のおっさんの歌をワンフレーズ)

やっぱ記憶のメロラインと違う気がする…

その後長官は
『何時もみたいに靴下でも脱いでくつろいで…
こっから先はまぁこんな感じでだらだらと行きましょう…』
と仰って去って行かれた。

そんな事言われてもねぇ…
でも最前列の信者さんがそろって靴下脱いだら可笑しいだろうなぁ…
フォーラムの最前列でやんないかなぁ信者さん

どうですこれをお読みで最前列のチケットをお持ちの信者さん、
もしくはお仲魔に声を掛けてくださいませんでしょうかね?
長官の反応が見てみたい。

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大阪厚生年金会館・2日目(11/27)

<変身忍者 嵐様より>

荘厳な鐘の音がホールに鳴り響く。
この鐘の音を聴く事はもうこの地では二度と無い…
それはこのツアーどの会場でも同じ事なのだが。

ちょっとそんな○×的な気もちを吹き飛ばすような元気な声が聞こえる。

いぇ〜ぃ!大阪ぁぁっ!
厚年のトイレのおかげで今日も元気いっぱいのライデン湯沢です!
西日本最期の…いや地方最期のMASSへようこそ!
今回のツアー夜遊びも程々に…一説には歳の所為と言う話しもありますが、
各構成員一同気合が入りまくってます…
私もマージャンも打たずに毎日爆睡してこのツアーに挑んでます!

歳の話しはともかくとして…各構成員方の意気込みは嬉しい次第。

ホールの客電が次第に暗くなり、
会場はにわかに立ち上がる人のざわめきがそこここで聞こえ始める。
聴きなれた、と言うかすでに聖飢魔IIのBGMと認識間違いしている曲が掛かり
緊張感は次第に高まって行く…
真っ赤な照明の中、ステージに置かれたセットに構成員の影が映り、
空白だったところにドラムセットが現れる。
既にスタンバイしている和尚と殿下に声援が飛ぶ。
ガラス張りの鳥篭にも似たエレベーターのセットから、
スモークと共に両ギタリストがそれぞれのペースで現れ会場を眺める。

長官が気合一発入れて創世記が始まった。
曲が高まりを迎える中、ステージに棺桶が迫りだし起きあがる…
棺桶の表面は透明で両側にネオンが張られ閣下の姿が見える。

ゆっくりと棺桶がステージ正面に向き直り、閣下がその手で扉を開く。
閣下の動きと曲に合わせて信者の指が波をつくる…
「いくぞぉ大阪2日目っ!」
閣下の叫び声と同時に曲のイントロが始まった。
1曲目は『REVOLUTION HAS COME』

う〜むさすが2Day'S選曲が違う…
感心しながらも拳はきっちり振り上げている。

2曲目は悪魔組曲の中からまさに抜粋。
『STORMY NIGHT』
いきなり始まったときは頭は真っ白…
でもパブロフのイヌだからちゃーんと身体は動いてたりしてる…

そして何よりも一番びっくりしたのがその次の曲だった。
暗くなったステージに静かな曲が流れ出す。
まさかぁ?と言うのが素直な感想
『悪魔の賛美歌』がホールにこだまする…
噂ではゲイトタワーホテルでのディナーショーで演奏されたと聞いてはいるが…

客席は静かに曲に合わせてさざめくように揺れていた。

静寂を破り閣下が最初のMCに入られる。
昨夜に引き続き大阪の厚生年金会館が日本一MASSを催した会場だと…
「まぁ、その中には小ホールでやった信者の集いも4回ほど含まれるが…
その時に大ホールで黒夢がコンサートやってたんだよな…」

あぁ…ありましたねぇ会場周辺に異色ないでたちのお嬢さま方がいっぱい…
何があるのか気になって次の日ぴあ立ち読みしちゃいましたですよ。
そんな黒夢も今はもう無いグループ…

その後閣下はちーととんでもない発言をされちゃいました。
大阪のMASSの回数なんですけども26回の中に集いで使用した小ホールも、
カウントしての事だがそれでも中野サンプラザを抜いて大阪は一番…
と、言いかけた所ではっ!と気がついた。

そう、26から4を引いたら22。
中野サンプラザは24…ちなみに集いも1回あったけどここは小ホールは無い。

「おかしいなぁ…我輩が楽屋で考えた時は…」
一瞬ステージ状で固まってしまわれた閣下はそのあとしばらくぶつぶつと…
小声で何かを呟かれてました。

同行していた仲魔(デー宗)がぽつんと一言。
「2桁の引き算できないなんてダメじゃん…でもそんなところもキュート…」
素晴らしきかな信者。

そんなちょっと?な閣下のトーク。
そこからムリヤリ曲に突入した『HEAVY METAL IS DEAD』
曲が終わると耳になじんだ殿下のドラムカウント。
そして閣下の曲に入る前の前振り…

「大阪ぁ!我々には残された時間はあまり無い!
もう既にMASSは佳境に突入しているのだ!
そこで諸君らの声を聞きたい…大阪!声を出すのは好きか?」

会場の信者は無論Yesで応える。

「大阪ぁ!身体を動かすのも好きかぁ?」

えっ?か、身体も動かすのも?…
閣下の質問にやはり信者はYesで応えた。
ちょっ!ちょっと待てっ!
私の頭の中に嫌な事が蘇った…それはこのツアー最初の方だった。
ある曲の前振りに幼稚園などで使うゲーム性の高い踊りを踊らされたのだ。
その後へろへろになった閣下はその次の曲で、
踊っている途中で膝が笑って笑って大変だったと告白までされたのである…
まさかぁそれをするのでは?

不安はその後現実のモノになってしまったのだが…

「それではこの腐り切った科学文明社会を笑い飛ばす為の呪文を唱える。
我輩の後に続いて唱和し動きを真似るように…」
閣下が真面目な顔で声をあげる。
信者も同じ言葉でそれに応えて行く…

そして…
「アブラハムには子が7人…一人はのっぽであとはちび!」
うわぁぁっ出たっ!

「アブラハムには子が7人、一人はのっぽであとはちび!右手!」
閣下が右手を上に上げて振る。
信者もそれを真似る。

この曲、次々に動かす場所が増えて行くのだ。
最初は右手、そして左手、右足、左足、頭、そして回る…
ステージ上の閣下は何処か壊れたおもちゃみたいな動き。
客席の信者も真似て動く…
2階席も3階席も踊る踊る跳ねる…
前のほうに居る信者さんが落ちるんじゃないかと不安になるほど。

それを見ながらステージ上手の長官は腹を抱えて笑いながらも閣下を見守る。

ひとしきり踊り終わると閣下が一言「ご苦労!」
そして『20世紀狂詩曲』に突入。
長官と閣下の掛け合いに客席から歓声が上がる。
「聖戦復活!」
長官が掛け声と共に拳を上げる信者も一緒に拳を上げる。
そして2番の歌詞。
参謀、和尚、殿下もちゃんと歌ってくれている。
最初にこの曲をCDで聞いたときに、とっても生で聴きたいと思っていただけに
凄く嬉しかった。
3番の歌詞は閣下が1名で大忙し状態で歌われる。
順番に各構成員方の所へ伺いながら。

曲の途中で両袖から僧侶の格好をしたスタッフが姿を現し一緒に踊る。
客席も両手を上に差し延べて一緒に踊る。

最期に「ぐっばぃ!」と叫んだ閣下が勢い良く下手の袖に走りこむ…
そして車の急ブレーキの音と激突音がスピーカーから流れる。
続いて救急車のサイレンが…
その音に反応して構成員一同が下手を向き両手を合わせて合掌。

ざわめく客席を振り切るように速いテンポの曲が始まった。
『戦慄のドナドナ』
病院で使う可動式ベッドに横たわった閣下が運び込まれた。

最初にこれを見た時はどぉぉすんだぁ?と疑問が溢れた。
大教典の発布前だったから曲名も知らないし歌詞もわからない…
ベッドに寝たままで閣下が歌う。
その横で僧侶の一人が木魚がわりのヘルメットを叩く叩く…
隣で参謀が勢い良く頭を振りまくる…
揺れる金髪がふわふわと綺麗。

僧侶がベッドの後で白衣を着込み医者に早替わりし、手には巨大なナイフ。
それを振りかざし閣下のお腹を開き内蔵の作り物を取り出した。
胃袋、腸、心臓、肝臓、骨、色々なものを取り出して投げる…
投げた先から閣下の顔を真似た人影がステージに出て来る。
1・2・3…全部で10名。
額にはクローンと書かれた鉢巻、胸には小暮の文字と番号…

後に先ほど投げた臓器で生まれたクローンだとわかったけど…
最初は何だかわからなかったからびっくり。

曲が全て終わると閣下の笛の音で、
クローンと書かれた一群がベッドを片すのと袖に掃けるのとに別れた。
閣下が消えると直に次の曲のイントロが始まった。
『RATSBANE』
閣下は瞬時にステージに造られたエレベータの2階にある踊り場に現れている。

前に教えてくださったのだがあのベッドで運び込まれた後、大急ぎでそのセット
に走りあがるのだと…閣下の身体を張ったサービス精神には頭が下がる思い。

曲の間奏部に入ると閣下が法螺貝を吹き殿下のドラムがソロで響いた。
ガラスのエレベーターセットの中、和尚がベースを演奏されている。
…ふっとライトが落ちて次に灯った時にはその中に長官の姿が…
めったに見られない長官のベース演奏。
思わず会場から歓声が起こる。
再び暗転すると、今度は金髪のアフロズラを被った和尚が…
長官とは違う意味で会場がざわめいた。
そして暗転してもう一度長官がベースを…そして和尚に戻った…???

戻ってないぃぃ〜
いや、和尚なのだが頭が…
ふっと気づけば殿下もレインボーカラーのアフロに…

それまではガラス張りの鳥篭の中だけだったアフロのままで和尚のベースソロ。
殿下もそれに付き合い変なヅラで…
演奏はめちゃめちゃ格好が良いのに何故?
大阪ならではの事だとはわかっているが…

そのすがたのままRXはその演奏を終えて曲に戻った。

長官は久々に紅いギター(335)を持ち出しメロを奏でている。
参謀もおニューのギターで勢い良く。
閣下も衣装をお召しかえされてのご登場。

そしてメンバー紹介に入った。

「あんなに格好良い凄い演奏をしているのに格好は馬鹿です…」
笑いながら閣下が紹介する。

殿下はあのレインボーアフロのままで前にお出になられた。

「なんかさぁ今回のスタッフってこう言うやつとかいっぱい持ってるんだよね…
んで、ドラムの○○さんなんかも関係無いのに一緒にアフロになってるんだよ」
ドラムセットにピンスポが当たる。
スタッフは既に鬘を取ってしまっている。
「なんで被ってないんだよぉ!」
殿下が文句を言いながらドラムに近寄って行く。
閣下が客席にブーイングをさせた。
とたとたっ…と走って殿下がお戻りになられた。
「なんかさかドラムのセッティング直してくれてたんだよね…
それなのにブーイングしちゃったぁ」
そんな殿下の言葉に閣下が今度は拍手をもとめた。

客席の拍手にスタッフが軽く会釈を返して、
殿下はそれを見届けると「ぢゃっ!」と一言いって下手に消えていった。

殿下はあの姿のまま前に出てこられたのに和尚はいつのまにか普段通りのお姿に
戻り静かにたたずんでいた。

閣下:何時の間に…しかしバカでしたねぇ
和尚:は?なんの事ですか?
   わたし、そでに引っ込んだ瞬間だれかに襲われて気絶してたんで…
閣下:ああ…そうなんですか。
   いやぁ凄かったですよ…
   テクニックとか演奏は凄いのにめちゃめちゃ説得力の無い姿で…
   小学校も出て無さそうな頭わるそうな奴が…
和尚:いや、それは無いでしょう…もうちょっと…
閣下:それじゃまぁ中学校は出てるかも知れないって事で…
和尚:そうだったんですか…悔しいなぁわたしの見せ場だったのに…
   しかし…さっきのライデンの姿、バカですねぇ…
   あの格好だけ見てたらなんでキャーキャー言われるのか理解できません。
閣下:レインボーカラーのアフロに上半身裸で、
   くちゃくちゃの黒いパンツにぺったんこな靴…
和尚:全く持って。

松崎様は今夜も挨拶は軽く済まされてしまわれました。

そして長官のご登場である。
最近めっきりとだら〜っとしまくったトークを引っさげて…
紅い335でギター漫談…
あのギターを入手された頃の長官の扱いを知っている信者は哀しかったと言う。

今夜はご自分の出版される著書の宣伝。

え〜、いちおうですねぇこの本は真面目にギターを覚えたい!
そう思っている方だけに購入を是非して頂きたい…と。
かように思う次第でありまして…
けして撮りおろしの写真が載っているからと言って、
それを目的に購入などはされたく無いと思います。
毎月違う目的で月間バレ○ボールを購入されるホモの方々のように…
でも、まぁ…売れたら売れたで印税が、ガバーっ!
イヌがワン…ネコがニャー…とか言って…

…あのぉ長官、お話しの脈絡がぁ…

まっ!とりあえずこんな感じで肩の力ぬいて…
靴下とか脱いでリラックスして…
こっから先のMASSもだらだらと…進んで行きますんで…

そう言われて一礼されると長官は袖に消えた。

「さて、今夜は新春演芸特別番組でお送りいたしております…
いしかわさん…次の方はいかがですか?」
閣下の振りに和尚は寝たふりをして誤魔化す。
「いしかわさん?」
「…!はっ、済みません思わずわたし気を失っておりました…」
「次のルーク篁の紹介をお願いいたします…」
和尚が立ちあがりマイクを握り叫んで下さった…

参謀は和尚の蒼い稲妻のコールに姿を現される。
昨日の体調不良を心配して信者から何時も以上の声が掛かった。

ニッコリと微笑むと「もう大丈夫だから」と仰って軽く会釈をされる参謀。
「今日はねぇ、大阪の為におニューのギターなんだ。
みんな気がついてくれたかなぁ?」

客席は気がついた〜と声を返す。
閣下はひょこひょこと参謀の側に歩いて行きギターを覗き込む。

「メンバーの中には全然気がついて無い奴も居たみたいだけどね…
気づいてくれて嬉しいよ!
もうすぐ解散だって言うのに新しいギターを造る!
現状に満足することなく、この先もどんどん上を目指して進んで行きます!」

参謀は先への思いを大きな声で叫んでガッツポーズで消えて行かれた。

構成員紹介が終わると曲に戻る。
一息ついた後はアップテンポな曲
『CENTURY OF THE RAISING ARMS』
そしてステージが暗くなり、
長官が戦闘服を翻しながらゆっくりとセットのエレベーターへ向かわれた。
扉が閉まり静かに2階部へ移動されて行く。

低く押さえがちな閣下の言葉が会場にこだまし曲に移る…
『STAINLESS NIGHT』
そして『白い奇跡』へ…

静かな曲が続き会場からはため息と拍手が沸きあがった。
その静寂を立ち切るかのようにMASSは一気に佳境に走る…
『Brand New Song』
長官が切れたように頭を振りまくり、
閣下と参謀が一本マイクでコーラスされる…
そして『1999』
『FIRE AFTER FIRE』
息を付く間も無く本編が終わる…

アンコールはメドレー
(曲目はどの会場も変わらずなので省略させて頂きます)

メドレーの中の曲で毎度毎度信者が楽しみにしている部分のみ紹介です。

「ルナテックパーティ」で、閣下は通常長官に絡みに行くのですが、
大阪は初日に絡みに行ったので2日目は参謀の方へ…
歌いながら近寄ってくる閣下に参謀は思わず逃げ腰になっておられました。
長官はと言えば、来ないの?…そんな顔で閣下を見られてまして、
来るとわざといやそうな顔をしてたりするのですが来なけりゃ来ないで気になる
御様子が笑えてしまいました。

「RENDEZVOUS 60MICRONS’」では、
例の長官の叫ぶ所で、閣下がマイクをぐるんと回してしまいまして、
長官のとマイクの取りあいを演じてました。

「有害ロック」では曲が始まった瞬間に、長官が脱兎の如くステージの前に飛び
出して有害アレーで叩こうとする閣下と鬼ごっこをされてました。
演奏を放棄して走り回るエース清水。
その後を追いまわすデーモン小暮…
お二方ともへらへらの笑い顔で走り回られてました。
曲中のコーラス部分では、本来参謀も参加されなければならないのですが、
ステージの袖から袖へとだーっと全力疾走され左右の信者へサービスサービス。
その間は長官がコーラスをご1名でなさられてました。

ギター演奏放棄とコーラスの放棄…
まぁそれもこれも信者へのサービス精神から出た事ですし、
実際に見てて楽しいのだからOKですよね?

どたばたと切れ切れで聴くにはもったいない選曲のメドレーが終わり、
構成員の方々が下手の袖に掃けて行かれる…
閣下は有害アレーを放り投げヘディングを試みるが失敗に終わる。
目の前でそれを見ていた長官は親指を立ててOUTの宣言をされる。
不服そうな閣下は再度アレーを投げて今度は足できっちりと蹴った。
そして自慢そうに振りかえると既に長官はステージ上に姿が無い…

ぷっ!と膨れた閣下はアレーを持って袖に投げ込んでしまわれた。
普段のMASSであれば床に落ちたままのアレーを帰りしなに殿下が拾われて、
ポーズを決められた後にご自分で頭を叩かれながら消えて行かれるのだが…
今夜はそれが出来なかった。
一応ステージ上で、有害アレーを探している殿下。
キョロキョロするお姿がめちゃ愛らしかった。

そして2度目のアンコール
大きなギターの音が鳴り響きバルコニーに参謀のお姿が現れる。
そこから暫し華麗な参謀のギターソロ…
そして客席を煽り殿下を呼ばれる。

閣下と長官がやってこられて決めの台詞の「嬉しいぜっ!」

「大阪ぁ!未だ聴きたいか?」
閣下がそう仰られると、突然聞き覚えが有る…
けど今回のツアーでは聞いてないイントロが始まった。
『君が代は千代に八千代の物語』

2day'Sならではの選曲。
狂ったように信者は頭を振り拳を上げる。

そして最期は『ER・DO・RA・DO』…

曲が終わり、閣下のシャウトと構成員方の楽器の音が歓声を掻き消している。

こだまする閣下の声。
これが消えるときはそのMASSが終わってしまう時なのだと知っている。
だから終わって欲しくないと願う…

閣下が肩で大きく息をつきながら客席の端から端までに視線を贈る…
そう、送るでは無い。

一瞬の静寂がおとづれ信者の声が構成員に襲いかかる。
そんな中、淡々と閣下が構成員を再度紹介される…
演奏陣が終わると長官が叫ぶ。
「オン、ヴォーカル!ミスター・ディーモン・小暮ぃ!」

長官の声に応え信者の歓声に応え閣下が逆立ちをされた。

…そして
「おおさかぁ!面白かったか?…そうか、それじゃ楽しい時間をアリガトウ…」
ニッコリと微笑み「では、さらばだ!」と告げられガラスの鳥篭の中へ向かう…
後を…客席を2度と振り返る事無く…
まぶしい真っ白なライトの中へ消えて行くように…

長官が何かをオフマイクで叫ぶ。
たぶん閣下と同じ言葉…そしてライトの中へ…
和尚も、松崎さまも…参謀が殿下が…光の中へ姿を消された。

会場に閣下の声が聞こえる。

たくさんの言葉があった筈…しかし記憶に残っているのはこの部分のみ。

「では諸君、地獄でまた逢おう」

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東京国際フォーラム(12/4)

<小暮 忍>

ツアー最終日。
「東京国際フォーラム」である。

そもそも、始まりが20分押し。
なんたって、5,000人の観客。
中に入るだけでひと騒動だ。

客電が落ち、今夜の陰アナは…参謀!
「東京国際フォーラムです!宴旅行のファイナルです!ツアーのファイナルです!最後のツアーのファイナルです!みなさーん!サイゴですかー?!」
それは「さいこーですかー?!」のことですか?
「みなさんの夜のおもちゃ、ルーク篁でーっす!」
夜のおもちゃ…夜のおもちゃ…。
渦巻く妄想。

参謀の絶叫が会場を震わせる。
「先生も走るという12月です。思えば、君たちは優しかった」
えっ!もう、泣かせに入ったの?
「度重なる悪魔事異動、激しい音楽性の変化、どんどんコミカルになってゆくバンド形態。本当にみんなには迷惑をかけ通しだったよ」」
そんな、迷惑だなんて、ちょっとしか…。
「でも、もしかしたら、きっと、必ず思うはずさ。聖飢魔IIについてきて良かったってね!」
うん、うん(うなづく)
そして、最後にこうおっしゃった。
「今から、そっちへ行くぜー!!」

オープニング
下手からドラムセットが登場。
そこにはRXが。
エレベーターになっている半透明の扉からギタセクが、ゆっくりと現れる。

創世紀
閣下の登場。
青い光をまとった棺桶が立ち上がり、中に閣下のお姿が。

HEAVY METAL IS DEAD
APHRODITE

初っ端から、恐ろしい程の盛り上がりだ。
客席のうねりが物凄い。

そして、いつもならば、ここで林檎が登場するところだけれど、今夜は違う!
君が代は千代に八千代の物語
きゃー!!うそー!!

MC
まずは、客席との掛け合い。
「ヒトゲノム」「33番目の遺伝子」「数えたんだから仕方がない」
「このままだと癌になる」「転生だから仕方がない」
「グル」「風呂に入らない」「臭くないんだから仕方がない」
などという、時事ネタをかました後、「ニッポン放送」「有楽町」
すると、突然流れ出す「オールナイトニッポン」のテーマ曲。
同時に、ステージ上に椅子とテーブルが運ばれ、そこに閣下と参謀が座る。
ああ、懐かしのANN。
そのまま、ラジオさながらにお二方のトークは続く。
「いやー、ツアーも終わりましたね」と閣下。
「そうだねー」
「ファイナルの国際フォーラムでは、とんでもないことが起ったね」
ミサ終了後という設定らしい。
「まさか、参謀が、あんな物を持ち上げるとは…」
確かに。
参謀は何も持ち上げはしませんでしたが、とんでもないことは起りました。
そして、有楽町での思い出などを語られ、クレジットを読み上げる。
「(スポンサーやスタッフの名前)…、4792全席のハートをネットして送ってやるものである」
ハートをネット…。
何だか、キュンとしちゃいます。

REVOLUTION HAS COME
二十世紀狂詩曲

この辺りが、今回のツアーの目玉その1といったところ。
長官をはじめ。各構成員との掛け合いが嬉しい。
何しろ、和尚や殿下のお声まで聞けるのだから。
そして、閣下が歌いながら、ステージ上を駆け回るところで、今回は、ステージ端まで出て来られた。
まずは下手。
そして、客席に飛び降り、ダーっと上手まで走り抜け、ぴょんと上手のステージ端に飛び乗る。
うわー!
一瞬、何が起ったのかと思った。
閣下の姿が突然消えてしまうんだもの。
最前列、おいしすぎ!
坊さんダンサーズが登場し、客席ともども踊る踊る。
「闘う日本人」で始まったこの踊りも、最近はすっかり定着した感がありますね。
なんだかんだ言って、この一体感はやっぱ気持ちいい。
賽銭箱荒らしの閣下が引きずられるように退場し、ぼかぼか殴られる音がしたかと思うと、救急車のサイレン。
静かに合掌する構成員と客席。
おかげで、最近救急車の音を聞くと、その中に閣下が居そうな気がしてねえ。

戦慄のドナドナ
ベッドに乗せられた閣下にクローンデーモン。
ベッドに寝たままで1曲歌ってしまう、そんなロックコンサートが他にあるだろうか?
(いや、ない)

RATSBANE
私的に今回のツアーで一番驚き、嬉しかったのがこの曲です。
和尚のベースソロに入る前、エレベーターの半透明の扉越しに見える和尚と長官のベースバトル。
長官のベースぅぅぅ…。
和尚のアフロぉぉぉ…。
しかも、和尚のアフロは途中から金髪になってたりしましたね。
で、この日も金髪アフロでした。
そして、どんどん長くなるRXのリズムバトル。
やっぱり聖飢魔IIのリズムセクションは最高だぁー!!

構成員紹介
「数年前より、彼は実家で暮しているのだが、この前鹿児島から帰るのに、うんと早い飛行機で帰る事になり…ま、飛行機代が安いからなんだが…」
うーん、そんなご苦労が…。
「それで、余りにも早く帰ってしまったため、実家に帰ってみたら誰もいない。そして彼は鍵を持っていなかったので、家に入れず、3時間も駅前で時間を潰すはめになった」
閣下もおっしゃってましたが、もう大人なんだから、家の鍵くらい持っててくださいな。
「今回、『SPA!』の表紙で大久保利通に扮している、ライデン湯沢!」

ステージの端から端まで走り抜け、中央まで戻ったところで「いえーーー!!」とご挨拶。
しかも、マイクを通さない生声(!)
「この前、事務所から電車で帰るときにさあ、駅の売店で『SPA!』をみつけたのね。で、それを見て『あ、俺じゃん』と思って買ったのよ。そんで、電車の中で読んだんだけど、膝の上に置いたりとか、くるっと丸めたりとかすると、表紙が見えないじゃん。だからさあ、こうやって表紙をアピールするようにして読んでたんだ」
ああ、なんて可愛らしいのでしょう。
「じゃあ、なに?自分の載ってる表紙の雑誌を買って(コク)、それを電車の中で読んで(コクコク)、しかも自分の載ってる表紙をアピールして(コクコクコク)…」
この(コク)は殿下がうなづかれる様子です。
それがまた、身悶えする程にキュート!

「我々は解散直前でありながら、老いてますますさかん(このフレーズは閣下のお気に入りらしく、何度も登場しました)で、この間も、文部省の麻薬撲滅キャンペーンのCM撮りが行われた」
おおー、文部省ですか。
このCMは、テレビとかではなくて、街頭ビジョンで流されるのだそうです。
「そのCM撮りの時、我々の他に、10人くらいの高校生の撮りもあって、その高校生たちは麻薬に侵されているという設定なので、目の下にクマとか描いたメイクをしているんだが、自分の撮りが終わった彼が、間違ってその高校生たちのいる部屋のドアを開けてしまった。すると中に、麻薬中毒のメイクをした高校生が10人。彼は『すみませんでした』と言ってドアを閉め、隣の我々のいる部屋に帰って来てこう言った『怖かったよう』」
なんと和尚らしいエピソード。
「あんな(和尚を見る)格好をしてるんだよ。お前の方が怖いわっ!」

自らのベースの軽やかなリズムに乗りつつ和尚の登場。
「だって、怖いよ。目の下にクマをつくった奴らがじろっと見るんだよ」
でも、たぶんその高校生たちも「怖かったよー」って言ってるかも知れませんね。
「まあ、私も世間的には怖いと思われているようですが…。中身はこんなにフレンドリーなのに」
話は会場がすごく広いという内容になって
「吾輩、リハの時に1階の一番後ろまでいって見てみたんだけど、すごい遠いよ。物を投げても絶対に届かない」
「それで、林檎を投げるのやめたんですか?」
そうだ。今日は「アダムの林檎」がなくて、そのかわりに「君が代」が入ってたんだった。
「いや、そういうわけじゃないけどね」
「なんか、声が届くのに3秒くらいかかってますね」
和尚、そこまでは広くありません。
そして和尚は
「後半も頑張るぜ!」と言って、再びベースのリズムに乗りつつ退場されていった。

その後はいつものようにマツザキ様の紹介。
ステージ中央に出て来られたマツザキ様がなんだか???
1ヶ月見ない間に随分太られた?
いや、でもなんか違うぞ。
と思っていたら、なんとその方はかの「マツザキソウヘイ」氏であった。

「さっき、オールナイトニッポンの再現をすることは急に思い付いて、吾輩がやろうと言ったんだが、それを聞いた彼は『本当にもりあがるかなあ』と心配そうだった」
と紹介されて参謀の登場。
「閣下がオールナイトニッポンをやってる時、俺は『これはチャンスだ!』と思ったね。だからずっとノーギャラで出演してたんだ」
会場から「えー?」の声。
「だって、関係ないんだもん。誰かがもう来なくていいからって言うまで出ちゃおうって…」
ANNといい、ラジ王といい、参謀はいつもうっかりスタジオの前を通りかかってしまわれていたのですね。
「ラジオデビューがオールナイトニッポンだもんね。不可能を可能にしましたね。夢に向かって歩くことは、なんと素晴らしいのでしょう!俺はサイコーだーー!!」
と叫んで参謀は舞台袖にはけて行かれました。

「会場の雰囲気を一瞬にして大人にしてしまう」と閣下に紹介されて長官のギター漫談のコーナー。
このギター漫談も今日が最後なのですね。
「東京のみんな、ただいまー!」
客席から「おかえりー」の声。
「北は北海道から南は鹿児島まで旅をして、君の住む街に帰って来たよ」
うわー、エース宗ノックダウン。
「とはいうものの、私は別に皆さんのところに帰って来たわけではなく、ただいまと言う方も言う方ですが、おかえりと言われても…」
まったくもう。
「全国で、こんな内容のないトークを繰り広げて来ましたが、こんなものを喜ぶなんてお前らおかしいぞ。こんなものは面白くも何ともない」
客席から「えー?」とか「面白ーい」とかの声が飛ぶ。
「じゃかーしい!」
と長官は喝!を入れておきながら
「そんな和やかな雰囲気の中…」
ここで、閣下はばったりと後ろに倒れて大ウケのご様子。
「まあ、だらだらと肩の力を抜いて、靴下でも脱いでおくつろぎください。あ、せんべいは外で食べてね」
と、こんな調子で長官の最後のギター漫談は終わったわけです。

「前に大阪の駅の構内に作られていたでっかいサンタの話をした事があったと思うけど、そこに、七夕みたいに願いごとを書いて吊るすようになっていて、吾輩は『このサンタを早く撤去しろ』と書いてやったんだ」
という振りから入った曲はなんと!

悪魔のメリークリスマス(完結編)
きゃー!
まさか、この曲が聞けるなんて。
嬉しくて、懐かしくて、胸がいっぱいになりました。

STAINLESS NIGHT
白い奇蹟
BLAND NEW SONG
1999 SECRET OBJECT
FIRE AFTER FIRE

本編終了。
客席のアンコールの声が最高潮に達したその時事件は起った。
ステージにスタッフの一人が立ち、説明を始める。
「ただいま、火災の疑いが発生しました。現在調査中ですのでしばらくそのままでお待ちください」

なんですとお?!
下手の上部に設置してあるでっかいスピーカーの下にわらわらとスタッフが集まっている。
客電がつき明るくなったところで、再び説明がされた。
「原因が判明しましたので、安全が確認されしだいミサを再開します」
客席から拍手。
「しばらく時間がかかりますので、トイレに行かれる方、グッズを買われる方、この間にどうぞ。再開の際は五分前にお知らせします」

ひゃー。
こんなこと、今まで聞いた事ないよ。
まったく、世の中何が起るかわからん。
ともかく、トイレにいってしばし仲魔と歓談。
そして、会場に戻ってみると、問題のスピーカーは撤去されていた。

アンコール1
モスラのテーマで構成員の登場。
閣下の登場を待たずに長官の「これでもくらえ!」

蝋人形の館
イントロが流れ、閣下の語り。
「東京駅のすぐ近く。一見なんの変哲もない都庁の跡地。アンコールの声が鳴り響いている真っ最中。異様な煙りがもくもくとたつとか…、スピーカーがめらめらと燃えるとか…」
アクシデントさえ、その場でネタにしてしまう。さすが!
「アンコールからやり直し。実にまぬけだ。12月31日は間に休憩が入るからこんな感じなんだ。お前も予行演習をさせてやろうか?お前も予行演習をさせてやろうかっ!」
って、かなり間抜けな感じで蝋人形に突入。

LUNATIC PARTY
「抱きしめて〜」で、閣下が長官にからみに行くところはお楽しみのひとつですが、今回はまず、横から長官に近付き、後ろから抱きついて、更に長官の襟元に手を入れ、最後は髪の毛を触るという、フルコースともいえる行いでした。

魔界舞曲
精神の黒幕〜LIBIDO〜
RENDEZVOUS 60 MICRONS’

「でんじゃらすはにー!」の雄叫びの時、閣下は長官のマイクを自分の方に向け、長官にはご自分のマイクを差し出していました。
その後、マイクを元の位置に戻して「この高さでいい?」と目で長官に問われ、長官が「いいよ」というように頷いていたのが、微笑ましかったです。

BREAKDOWN INNOCENCE
THE EARTH IS IN PAIN
BATTLER
ROCK'N' ROLL PRISONER

「長い髪ふりみだして」で、参謀のゴールデンな御髪を触る閣下。
「いいなお前らばかでいいな」も、このツアーまで聞いた事がなかったので嬉しかったです。

EARTH EATER
有害ロック

長官の頭を有害アレイで叩きに行くところ。
はじめの頃は大人しく叩かれていた長官でしたが、ツアー後半では、アンプの陰に隠れたり、閣下との楽しいかくれんぼ状態でした。
そして、今夜は、なんと、長官も有害アレイを手にして閣下に仕返し。
閣下は何故か嬉しそうに、長官のされるがままになっていました。

退場の時、閣下はいつものように有害アレイを投げ上げ、ヘディングしようとするもやや外れ気味。
その有害アレイを殿下が「みーーっつけた!」といった感じで拾い、一発ポーズを決めた後で和尚の方に、たたたっと駆け寄って頭をぽかぽか。
和尚はそれに合わせて、少し身体を低くしていましたが、最後に殿下に向かってキックを飛ばしてました。

アンコール2
参謀が、2階部分に現れ、ギターソロ。
続いて殿下、そして構成員の登場。
「せっかく早く帰って、吾輩が事件解決の鍵になっているという『サイコメトラーエイジ』を見ようと思ってたのに、何度も何度も呼び戻しやがって…嬉しいぜっ!」
トラブルやなんやで、すでに時間は10時になろうかというところです。
「サイコメトラーエイジ」はもう終わってます、閣下。

JACK THE RIPPER
「ここに来て、まだ、聖飢魔IIのミサのノリについてこれないやつがいる。そんなやつをどうしたらいい?!」
「そんなやつは、吾輩は許してもこの方は許さないぜ!!」
やったー!
ゾッド親分だーー!!
私、今回のツアー、広島、倉敷、福岡、そしてこの国際フォーラムと4ケ所しか参拝しておりませんが、その内、2ケ所で親分を拝見しております。
有り難い事でございます。

WINNER!
曲の前にスタッフへの拍手を送り、ツアーの労をねぎらう。
本当に、お疲れ様でした。
聖飢魔IIも信者もそしてスタッフも、全てを讃えつつ、私たちは勝利を宣言する。

最後の構成員紹介
閣下が親分を紹介するのを忘れそうになり、長官に教えられていた。
忘れちゃやーよ。
「アルカディア」に送られて1名ずつエレベーターの中に消えて行かれる構成員の名前をさけびながら、涙があふれてきたよ。

最後のアナウンス
今日が721回めのミサだったそうである。
「余裕がない時に何かを与えることが出来ることこそ、愛ではないかね」
胸に刻みます。
そして、帰りがけの注意事項。
「…ミサ自体が火事になったり、その時の曲が『FIRE AFTER FIRE』だったり、鍵がなくて家に入れなかったり…脱いだ靴を忘れないように…」
さらに、
「拍手が少ないぞ、東京。」
「黄色い声が少ない」
「色っぽい声が少ない」
「男の色っぽい声が少ない」
などとさんざん遊んだ末に
「もう遅いから、早く帰りな」って。
この声とかニュアンスが、もう、でー宗悶絶もの。
竹野内豊の風邪薬のコマーシャルなんて目じゃないっ!
まだ、耳に残ってるよ。
で、どこにも寄らずに早く帰りました。

ツアー最後のミサだから、何かまとめのようなものを書いた方がいいのかも知れないけど、まだ、全部を振り返る余裕はないので、とりあえずこんな感じでいかがでしょうか?

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