名古屋センチュリーホール(10/30)

<変身忍者 嵐 様より>

久々の名古屋センチュリーホール。

このところ交通の便が非常に良い市民会館だっただけに
なんとなぁく不便な気が否めない…

「いえぇぃ、名古屋ぁ〜」
ご挨拶の口火を切ったのは長官の声であった。

「俺は今ステージから向かって右手奥の暗がりで
 マイクを目の前にして何を話そうか考えながら立っている…
 しかし今はそんな事を考えている時間は無い。
 俺達は残された時間に限りがあるんだ!」

そうですね…あと2ヶ月ぐらい…
ちょっと長官の言葉に考えさせられかけていた。

「これから約2時間30分か40分…
 ちょっと油断をすると3時間近くに及ぶ
『ぜのん石川とゆかいな仲魔たち』バンドによる…」

…あのぉ長官、なんかバンド名が違いませんか?
そんな疑問とは関係無く話しは進んで行った…

「それじゃぁ名古屋ぁ!いっつあ しょーたぁいっむ!!」
エース長官の気合の入った軽い声がこだまし、
会場内の明かりが徐々に暗くなり名古屋MASSが始まった。

ステージに構成員の姿が現れた。
ルーク参謀は『タンポポの綿毛』のようにふわふわの金髪…
先日までは『プリン』のような頭だったのに。

いやぁ〜ん可愛い。
できるならあのぽあぽあしている髪に触れてみたい。
ちなみにエース長官は
『クランベリーゼリー@ショコラソース掛け』でしょうか…

MCに入る前に恒例になっている閣下と信者の掛け合いで、
「きんさん」「ぎんさん」と、愛知県在住の長寿シスターズの
名前を言ったあと閣下がこっそり言った…
「こう言う奴らをどうしたら良い?」
何も考えずに会場内の信者の口からは「殺せぇ〜」の声が…
「殺しちゃうんだやっぱり…」
口ではそう言いながらもちょっとにやけてる閣下。

そりゃ条件反射ですから…
だって以前に和尚に向かって『どうしたら良い?』とのお言葉に
口をついて出た言葉が『ころせ!』でしたからねぇ…
『構成員なのに殺しちゃうんだ?』
そう言った時の閣下の顔が一瞬脳裏を横切って行った…

最近MASSのトークで多いのが筋肉痛の話し。
今夜も閣下がその話しをされた。

「若い奴らは拳を上げて次の日に出るじゃない?
 ところがさぁ我輩は翌々日に出るんだな…
 でっ今回のMASSが一日おきにあるもんだからここ
(前腕部を指し示しながら)
 えーっとなんて言うんだっけ…上腕はこっちだから…
 脚で言うところのフクラハギにあたるところが…」

腕には脹脛なんて在りません!えぇ絶対にあっちゃいけません!

客席から『二の腕』と言う声を聞きつけた閣下は
「二の腕はここ!(上腕部を指す)…え?一の腕?」

言わねーよそんな名前で…だから前腕部だってば…
席の遠い哀しさ…言っても閣下には届かない。

「じゃぁまぁ良い!仮に一の腕としておく…
 そこがMASSの当日になると痛いんだよね…
 昔はさぁ…拳をあげるんじゃぃ!って強要してたが、
 それが自分の首を絞めるハメになるとは思って無かった。
 諸君も自分のペースで楽しんで行ってくれ…」

はいはい…自分のペースで楽しませていただきます。

ここから連荘で4曲なのだがちょっと話しが名古屋はちがった。
ホール両サイドには花道が在る…

最初は和尚だった。
その花道をベースソロを奏でながらお進みになられていた。
それからフルメンバーに戻って曲が再開されて閣下があそこから…
出てこない?あれ出てこない??
声はすれども姿が無い…閣下は何処に行かれているのでしょうか?
わーわーきゃーきゃー言う歓声に首を向けると
下手側の花道にピンスポットを浴びた閣下が踊っておられた。

ひと踊り終わった閣下はステージ中央に戻ってくるなりこう言った。
「何度行ってみても何が起こるか油断できないのが聖飢魔IIのMASS」
うーん…そうかも。

それからメンバー紹介。

最初は殿下のエピソード。

閣下は初日に起こった話しをはじめた。
最後の曲の歌詞の一部がどうやっても思い出せなかったそうなのだ。
曲が始まっても思い出せず、めちゃ困っていたこうだった。
最前列の信者が一生懸命口を動かして歌詞を教えようとしてくれたのだが、
それでもどうしても思い出せずそのままそこは歌えなかったそうだった。
そんな閣下を見ていて殿下は、
「あぁ…デーさんも胸がいっぱいで声が出ないんだなぁ…」
そう思っていたら自分も胸がいっぱいになってしまったのだそうだ…

MASSが終わった後で閣下にそう聞いたら
「まだ我輩の事が判ってないんだな」
と、思いっきり笑ったそうで…その話しを聞いた殿下は、
「なんだよぉ俺がまるでバカみたいじゃんかよぉ…
てっきり胸がいっぱいになって歌えなかったんだと思って損したぜ!」
そう、仰ってました。

「先日、我々は神戸から名古屋に移動してきたのだが…」
中が1日空いていたのでその日閣下は町をぶらぶら、
歩いていたらとあるお店を見つけられたそうであった…
店の中に入って見ているとどれもこれも何処かで見た事が在る服ばかり…

「普段の彼はあまりお洒落では無いと思っていたが、
実は同じ服を何着も持っていてすごくお洒落なんじゃないかと思った」
和尚の紹介である。

和尚:どうも!お洒落なゼノン石川です。
   所で閣下、それって神戸ですか?
閣下:いや…違うけど…でも神戸でも見つけたよ『いしかわくん屋さん』
和尚:それってもしかすると…
  (神戸のモトコータウンの話しをしばし二人で交してにやついていた)
閣下:お前等は普段の和尚の格好を見た事無いだろうが、
   どこをどう見ても全部同じに見えるんだよな…あの服はさぁ。
和尚:そうかも知れないけど、良く見るとちょっとづつ微妙に違うんですよ…
   判る人には判るけどそうじゃ無い人には全く同じに見えますね。
閣下:和尚の服の話し言っても構わない?
  (そんな問い掛けに和尚が頷く)
   ハッキリ言ってジャンバー…フライトジャケット?…なんだよね…
   で、あれはネービーなの?それともアーミーなの?
和尚:エアフォースです…空軍のジャケットです。
閣下:だってカーキ色だよ?
和尚:そう言うのもあるんです。
閣下:そうなんだ…でもさぁ4〜5着持ってるでしょカーキ色のだけで…
和尚(しばらく考え込んでから)
  :そうですね…持ってると思いますよ。

ちなみにこの時であるが、
ステージ中央部に閣下と和尚が1本マイクで会話をしている…
閣下がマイクに向かって話すと和尚がのけぞり
和尚が話す時は閣下がめいっぱい仰け反っておられている。
話しも面白かったのだが、その2名の様子が尚の事おかしかった。

続いて松崎様…

神戸で『いしかわくん屋さん』を見つける前に
『フィギア』を扱っているお店に入ったそうである

「フィギアって言うのはだなぁ色々なキャラクターの形を真似て創った
人形で、材質はプラスチックとか塩化ビニールとかでできててな…
『おお!そうか、ここは”塩化ビニール人形の館”か…』と思って見ていると
棚に今回の彼の基になったキャラの人形が置かれていて…
これを買って帰って、
キィボードの所に置いたら面白いだろうなって思ったんだけどね…」

…結局、松先様がその格好を気に入って無かったら無駄だからと、
閣下はお買い求めにならなかったそうであった。

「今回の衣装はとても気に入っております!
えー実は私は以前にコインを集めておりまして…
神戸で、たまたま自販機で飲み物を買おうと思いまして、
お財布を開けましたら中にギザギザのついた10円玉がございまして…」

なんでもその”昭和30何年”かの10円玉は
”100円ぐらいの価値”があるものだったそうでした。
でもまぁいいや…そう思って1度お金を入れてから、
やっぱりもったいないって思って松崎さまは返却レバーを押したそうでした。

「ジュースを買う前だったんでお金が戻ってきたのですが…
みなさん…あれは入れたお金と返って来るお金は違うお金だったんですね…
なんか物凄く損をした気分でした…」

ちょっとさみしそうな口ぶりの松崎様が印象的でした。

そして参謀は…今夜はちょっと寡黙だった…

「やぁ!元気ぃ?…僕も元気。
う〜ん…コインは僕も昔ちょっと集めてたかなぁ…」

…と、そんな感じで軽くご挨拶をなさり
そそくさと下手側に消えて行ってしまわれた…

しかし後に控えておられる長官がその分話されていた。
きっちり時間の配分が守られているトークのような気がする…

最初にちょこっとだけ
『いしかわくん屋さん』の話しに引っ掛けた話しをされ、
「まぁ、そんな話しはどうでもいいんだけどな…
実は、俺が一番最初に名古屋に来たのは聖飢魔IIじゃ無くって…」

ご自分が悪魔だと知らずに聖飢魔IIに加入される以前、
『つのだ☆ひろ と ジャップスギャップス』にいた時の事を話される。
名古屋の客はのりが悪いと聞かされていて、ちょっとびびっていたのだが
その時のライブのお客さんはとてものりが良かったそうでした。

「あの頃の『つのだ☆ひろ』は今の『つのだ☆ひろ』と違って
 もっとでっかくてさぁ…
 そう、今の『つのだ☆ひろが』あの中に入ってたんじゃないか?
 って思うぐらいでかくてねー」

昔の「つの☆ひろ」さんは、着ぐるみですかぃ?
着ぐるみって言うんなら…いや…やはりそれは言うまい…

「そんな『つのだ☆ひろ』が感動しちゃって
 ドラムが叩けなくなっちゃってなぁ…
 俺も、それをみてて目がうるんできちまったぜ…」

そして長官は
「なごやぁ!あいしてるぅぜぇ!!」
最後はそうやって絶叫して話し終えられた。

しかし…ぜのんいしかわとゆかいな仲魔たちバンド。
伊達に長くバンドを組んでいたのではない。
どの構成員を取っても芸達者であると、日々感心してしまう…

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倉敷市民会館(10/31)

<小暮 忍>

倉敷。
当初の参拝予定にはなかったので、
急遽、ローソンでチケットを購入したため
2階のう〜んと後ろの席となってしまった。
けれど、ステージの全景がしっかり確認出来るし
照明の美しさに圧倒される。
そして、客席のきれいに揃った腕の動きに感動した。
閣下の世仮の母上が思わずカメラのシャッターを押した
という気持ちがとてもよくわかる。
前の方の席に執着するのもいいけど、
後ろの席にも、それなりの楽しみ方があるなと思った。

さて、オープニングの陰アナは予想通りライデン殿下。
「ぶひょぶひょひょひょ・・・」
「去年のツアーで岡山に来た時に、カツ丼を食い逃げしたライデンです!」
ああ、そうでした。
「以前は、だってお店が請求しなかったんだもんなどと言ってましたが
盗人たけだけしいとはこのことです。ごめんなさーい!!」
反省されたようです。
けれど、お金は払ってないのですね?
「岡山に来る度にくどいくらい言ってますが、私は岡山市番町にある
斉藤産婦人科で産声をあげました・・・ということは
自分が生まれた岡山で、わざわざ食い逃げをしてしまった」
「ごっごめんなさーい!もう、岡山に足を向けて眠れません」
反省は(は、を強調しておく)されたのですね。
でも、お金は・・・(くどい?)

なんだか、とても一生懸命でハイテンションな殿下に対して
客席はとてもクール。
このギャップが後程、ネタとして登場する。

さて、はじめは懐かしめの3連発。
その中の1曲で閣下が長官に「歌って」とマイクを差し出す。
すこしたじろいだ後、長官はその1節を歌ってくださる。
閣下の意図は不明だが、ちょっと得した気分。

そして、最初のMC。
例によって客席との掛け合い。
「倉敷」「アイビースクエア」「美観地区」「び〜ちく」
きゃー!
そして、それを繰り返す。
再び「び〜ちく」。
この「び〜ちく」発言も後に恰好のネタとなる。

「おしゃれな街倉敷におしゃれな楽団。おしゃれ同士で・・・」
と、途中までちょっと気取った声(何故か外国人なまり)で
話しておられた閣下だが、くっと言葉に詰まり
「・・・だめだな、俺は」
おしゃれ路線は無理だと判断されたらしい。
そして、初心者、古参、中堅いずれの信者(客)にも
楽しんでもらえるミサであるという説明の後、新曲3連発へ。

新大教典の中から、おそらく初披露の曲が入っていた。
大教典のタイトル曲ともいえる、めちゃ盛り上がり系の曲です。
そして、お笑い演出満載、けれどちゃんとカッコイイという2曲。
合掌のタイミングもばっちり合っていて、そこはかとなく厳粛なムード(嘘)。
にしても、この頃、救急車に反応するようになってしまった私。
「・・・が、乗ってそうな気がする」んですよね。

さて、その次はリズムセクションのソロを含んだ曲。
和尚のソロはどんどん凄くなっている気がする。
ステージ両サイドの張り出した縁側部分に出て来られて
長々と演奏してくださる。
大サービス。
それとねー、うーん、書きたいけど、これはやっぱやめとこう。
見て、驚いてほしい。

続いて、構成員紹介。
まずは、食い逃げの殿下。
殿下が紹介されて前に出て来る時が可愛くて、
ステージの端から端へ駆け抜けながら
スピーカーにぶつかる真似をしてよろけてみたりするの。
んで、「なんだ、盛り上がってるじゃん」
ミサ前の陰アナの時は、会場の反応が薄くて
「さぶっ!」って思っていたんだそうです。
そこへ、ちゃちゃを入れる閣下。
「その時から、このおっさん(おっさん、いうなー)裸だし」

そして、殿下のお話。
「前にね岡山に来た時、スタッフが斉藤産婦人科に行ってみましょうって
言い出して、行ってみたのね」
「で、その前で写真をとろうってことになったんだけど、
ツアー中でその日に移動しなくちゃならないから、悪魔に変身する時間は
ない。でも、吾輩の場合、この脱着式頭皮(以下ヅラ)さえあれば
後ろから写した分には、大丈夫ってことで」
そうそう、便利なアイテムです。
「でね、行ってみたら、斉藤産婦人科は別の病院に変わっていたんだ。
だから、その前で、くーって泣いてる後ろ姿の写真をとったんだ。
もしかしたら、それが、来年出るという本に掲載されるかもしれない」
いやったー!見たいですぅ。

張り切ってお話しになっている殿下へ叉も茶々を入れる閣下。
「あのね、そんなに大きな声で話さなくても大丈夫だから。
かえって声が割れて聞き取りにくいから」
それで、少し押さえたトーンで話しはじめる殿下。
が、どうもそれでは話しにくいらしい。
マイクから1・2歩離れ、「でねー・・」と声を張る。
やっぱり殿下は大きな声で、一生懸命話してくださるとこが
素敵なんですよ。

次の構成員の紹介の前ふりで閣下
「我々は今日、のぞみで岡山まで来たんだが・・・あの、ち○ぽこ頭の」
わーーーー!
誰かP音入れてー!!
そんなふりから紹介されてしまったのは和尚。
「下ネタ出過ぎ。反省してる?」
と和尚に言われて首を横に振りつつ「特に」と答える閣下。
やっぱりね。
「長い旅の後の2連チャンで、我々はバテ気味なんだけど
さっきのベースソロ舞台裏で聴いてたら、なんか調子悪そうだね」
と言われた和尚は
「俺は元気だ!やる気満々!ちょっとマニアックなことをやると
理解出来ない奴がいるんだな」
それを受けて「客?」と閣下。
「いんや」という様子の和尚。
「ああ、ライデン?」
「舞台裏で聴いていた約1名」
そこで、やっと気付かれた閣下。
そう、あなたの事です。

先ほどの「び〜ちく」発言にふれて和尚。
「さっき、び〜ちくとかって、俺の甘酸っぱい思い出を台無しにしたね」
和尚の甘酸っぱい思い出って?気になる。
「20年前、修学旅行で倉敷に来たんだ。アイビースクエアに泊まって」
そうだったんですか。
それを「び〜ちく」呼ばわり。

で、この2連チャンで閣下の1ステージの1/3しか
カロリーを消費していないという和尚の紹介が終わり、マツザキ様へ。
マツザキ様のお話はホテルの部屋が乾燥していて
寝癖がついて大変なんだという内容でした。

つづいて長官のギター漫談。
「倉敷。久しぶりだわ。以前から会う人ごとに、
住むんだったら倉敷がいいよって言い続けてきたんです。
私は住む気はありませんが」
ここで、和尚が中央の階段に腰掛けている閣下の横に座る。
2名並んで、うっとり(?)と長官のギター漫談に耳を傾ける。
もしかしたら「さっきは失礼な事言っちゃってごめんね」とかなんとか
和尚が謝ってたりして。
「さっき、美観地区の事を『び〜ちく』なんて言ってましたが言語道断ですね」
倉敷、拍手。
「でも、美観地区を繰り返して言ってみると『びかんちくびかんちくびかんちく・・・』
なんと『かんちくび』になるんです。びっくりですね」
って、結局その路線・・・。

「このコーナー、ギター漫談とかいわれて定着しているように見えますが
実は、ここに出てくる直前まで私、何にも考えてないんですね」
「去年の私でしたら、ここで『君の美観地区が見たいぜっ!』
なんて言ってたんでしょうが。
去年のわたしでしたらね・・・」
そう、去年は長官のこのシリーズ大評判でした。
各地で大センセーションを巻き起こしてましたね。
で、「君の美観地区」って何?

「えー、実は早くも手づまりです。よくここまでもったなって、自分でも感心してます。
これから、東京に帰って、さらに九州地区とかに行くわけですけど、はなはだ自信がありません」
そんな、愚痴めいた打あけ話のあと、
「イエーイ!倉敷ー!盛り上がってるかー?!」
と締めておけば、とりあえずなんとかなる、というような事を言って、
ソデに、背中を丸めてはけて行く長官を、どこまでも追うピンスポ。

そんな長官を見送りながら閣下。
「このコーナーを見ていていつも思うけど、ほんと、うちのバンドは天才だなと・・・」
本当にそうですよね。
世間一般では「デーモン小暮」は相当話が上手いと認識されていると思いますが
なんと、他の構成員も同等、いやそれ以上のトークテクニックを持っているのです。

「では、天才を紹介しよう!」
と紹介された参謀。
「どーも!天才でーっす!」
「でも、あんまり嬉しくないんだ!」
「だって、言われ過ぎてるから」
とそれだけ言って終わろうとする参謀。
がそれを閣下は許しはしない。
なんとか話をひっぱろうと、以前、参謀が大原美術館に行かれたことに
話をもって行く。
けれど、いつの間にかそれは閣下自身の話になってしまった。

それは世仮の家族と倉敷に旅行で訪れた時の事。
美観地区の堀端で、似顔絵を売ってる人たちが居て、
その中に自分の似顔絵を発見。
それを黙って見すごせる閣下ではない。
「あ、自分だ。でも、買うのもばかばかしいし。だから、こそこそっと行って、パチリ」
と、写真を撮って帰られたそうです。

岡山ではこの後、賀陽町でもミサがあって、そこから帰るのには
交通機関がないので臨時バスを出すんだという話になって
「地獄行きとか書いてあって、中にぼんやりと白い顔が見えて、街の人は驚くだろうな」
なんて言ってるうちに、ミサ後、街をのし歩くメイク信者の話になった。

「思うんだけど、あの姿でナンパとかされないのかな?」
と言う閣下に少し不審そうな参謀。
「いや、お茶くらいはね『なんか、こいつ面白そうだ』とか思われて、あるかもしれないけど、その先は・・・」
そういう閣下の頭の中にどんな映像が浮かんでいたか、私にははっきりとわかりました。
閣下の顔をした女と男の絡み合う図。
それは、やでしょー。
でも、信者の空想はそれだけでは済まない。
いろーんな組み合わせが次々と頭に浮かぶ。
うわー!
これ以上書くと、やおいになってしまいそうなので、やめます。
各自でお楽しみください。

今回の構成員紹介は、一貫して下ネタに彩られていました。
おっさんキャラ炸裂の倉敷であったことをご報告してミサレポとさせていただます。

すいません、どなたかカッコイイところをフォローしてください。
これじゃ、倉敷あんまりですから。

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新潟テルサ(11/3)

<変身忍者 嵐 様より>

新潟の皆さんお元気ですか?
新潟は私の心のふるさとです。

いしかわくんはそう言って前説…最近は5分前注意では無いらしい…を終えた。
それは昨年の新潟MASSでの前説で語られた話しの事だった。
小学校1・2年生の頃、彼は夏休み明けに学校で先生に思いでの事を聞かれた。
田舎レスの和尚はクラスメイトが我先にと手を上げるのにつられ
自分も一緒に手を上げてしまっていた。
「こんなにいっぱい上げているのだから大丈夫さ…」
そう思っていたそうなのだが彼の目と先生の目がその瞬間合ってしまった…
「はい、それじゃ石川くん」
その瞬間全身の血が煮えたぎり、逆流して身体中の毛穴から噴き出していた…

(上記の文章に間違いはありません。後にこの話しが出てきますので…)

「はい、わたしの田舎は新潟です」
そう言って嘘をついたあげくに「冬は雪が多くてとても大変です…」とまで
言ってしまわれたそうである。

それ以来、和尚にとっては新潟は心の故郷になったそうです。
「新潟ぁ!ただいまぁ!」
そんな和尚の声に会場からは「お帰り〜」の声があがっていた。

ほのぼのとした気持ちでMASSを迎える。
ありがたき、そして愛すべきキャラクターゼノン石川。

先ごろの広島MASSからなのだが、
最新最終大教典の中から(その前から披露されていた曲を除いて)
またまた曲をご披露頂き始めているのだが…今夜も1曲ご披露頂いた。
残されたMASSで構成員方の生演奏で生歌で何曲聴く事ができるのだろう?
そんな事を頭の隅で少し考えてしまった。

いかんいかん!そんな事を考えては!
今はこの時間、この瞬間を満喫し記憶にとどめるのだ。

筋肉疲労が抜ける暇の無い曲が続きちょっと閣下のMC。
最近は客席の信者の話しが非常に多い…それも年齢ネタ。
閣下も筋肉疲労が抜けきらないお年になられたのね…

ホンの少しのMCを挟み曲が続く。
比較的新しめの曲と少し懐かしい曲。
最初に持ってくる曲が古参信者には涙ものの曲だと閣下は仰っておられていた。
しかし、う〜んこれが聖飢魔IIの曲だ!と言う感じがするなぁ…
もちろん新旧織り交ぜて全て聖飢魔IIらしい曲なのだけれども。

どどどどぉぉぉっと嵐にも似た感じで曲が終わり構成員紹介が始る。

「先日彼は打ち上げの後で久々に腹が減ったと言って近所のコンビニで
カツ丼を買い求め、それを地下の駐車場から1階のロビーまでの間に
食べながら歩いて行くというパフォーマンスをわざわざ見せてくれた…」
閣下が食べながら歩くマネをして見せる。
「それも『王者のメシだ!』とか言いながら…」
ちょっと嬉しそうな閣下…ソロの曲にありましたよねー
「見かけはそうでも無いが実は彼は『豪傑』である!
2代目『豪傑』と、呼んでやってくれたまえ!オンドラムライデン湯沢ぁ!」

『豪傑』かぁ…そう言えば和尚も一時期『豪傑』と呼ばれていたなぁ…
聖飢魔IIのリズムセクションは『W豪傑』だったんだぁカッコイイ。

殿下がドラムセットからステージ中央部へ出てこられる。
ばたばたばた…そんな感じで両サイドまで走り込み軽くご挨拶〜
う〜んキュート!

「俺さぁ…さっきまで気がつかなかったんだけどさぁここって2階無いのなー
リハーサルやってる筈だから気がついてる筈なんだけどさぁ…」
小首を傾げる殿下、そんな姿も可愛い…いや『豪傑』っぽい。

「MASS会場で1階だけ見てるんじゃ悪いから
ドラム叩いてるときに無意識で2階を見る癖がついちゃってるんだけどさぁ…
ふっっと見たらここって2階席無いじゃん!
そぉ言う事でこっから先は1階だけをみてガンガン飛ばすからな!」
殿下はくるっと下手を向き「ぢゃっ!」と言い残して去って行った。

閣下も視線の送り先のお話しを少しして下さった。
やはり最初は意識して…
そのうち無意識で2階席3階席を見る癖がついていると…
客席の端から端までちゃんと気に掛けてくださっているのはやっぱり嬉しい。

「さて、この構成員紹介で我輩が何時も色々な事を話しているのだが、
次に紹介する彼に関しては今までネタに困った事が無い!
実際、この先2〜3回分のネタがもう貯まっている…」
実に嬉しそうな閣下のエガオ。

「それで、今夜はこのネタで話そうと思っているとその矢先に
彼はまた新しいネタを提供してくれて…
我輩のネタ帖には色々と書き込まれている。
実はこの話しをするつもりじゃ無かったんだけども…
さっきの5分前注意事項とは言えない前説で彼は物凄い事を言っていた。
身体中の血が逆流して毛穴から噴き出した…ってそりゃぁ全身血まみれじゃ!
会場のお前等気がついていたか?」

はーい気づいてましたよぉ
そんな感じでそこここの席から声や手が上がった。

「血まみれでベースを弾く男!ゼノン石川ぁ!」
閣下の言葉に和尚が軽妙なテンポでベースをさらっと鳴らした。
「『汗』って言葉が抜けてるよ」「そのようですね…」
それから閣下は最近の和尚の行動に付いてのご感想を述べられる…

閣下:最近っていうか今回のツアーは石川さんは明るいですよねぇ
和尚:そうですか?何時も明るいと思うんですけど
閣下:いや、明るいっていうか…躍動的なんですよ…
   走っている所を目撃されたりして…本当にどうしたんですか?
   その衣装のせいなんでしょうかねぇ…
和尚:そうかも知れませんね…前回の衣装は照明さんに
  『石川さんの衣装は、どんな色をあてても吸収されちゃって困りました』 
   って言われちゃいましたからねぇ…
   それで今回ベースが蒼いからそれに合う衣装をお願いしたんですけど…
閣下:それでもしかすると『聖飢魔IIの蒼い疾風!』とかって呼ばれたいとか?
和尚:いえいいです…それはいらないです。
閣下:それじゃぁ『聖飢魔IIの蒼い疾風』とか『蒼い稲妻』とか『紅い炎』とか
   って呼ばれてる方々については如何お思いで?
和尚:いやぁ格好いいなって思ってますよ…

そんな感じで和尚と閣下の会話は暫く続いていた。

「そう言えば、色々あるんでごっちゃになりそうだったが、
本日は『個悪魔活動大選抜』の発布日じゃないか!諸君もう買ったかね?」

はいはい、今日が祝日なんで昨日購入させて頂きました…

ホールのあちこちから買いましたぁの声が聞こえている。
「このアルバムを聴くと彼がいなければこんなに素晴らしいものができなかった
かれがいかにして我々と深く関わっているか解ると思う!」

そう仰って松崎様を呼ばれた。
松崎様も『個悪魔活動大選抜』のCM、MCをされお帰りになる。

「彼はステージのソロパートになると
『腹が減ってしかたない』と何時も一言っている…
紹介しよう!空腹でソロを弾く男!オンギタールークたかむらぁっ!」

閣下の紹介で参謀がステージに登場。
閣下がステージのセットに腰を下ろしその横に和尚も一緒に座る。
会場からは『参謀カッコイイ!』の声が聞こえる。

「ありがとう、まぁこのバンドでカッコイイって言うのは俺ぐらいかな?…」
そんな彼に閣下が疑問を投げかけた。

閣下:なんで参謀は空腹な訳?
参謀:うーん…それは俺の生活サイクルの所為かなぁ…
   朝飯は食わないで会場に入って、メシ食って変身したりリハーサルをした
   りして…気がつけば丁度お腹が減った頃にMASSが始るんだ…
閣下:そうなんだ…
   じゃぁさぁ『地獄の皇太子』なんかの歌詞で
  『豚の胃袋で創られた』なんて歌詞が出てくると…
参謀:そうそう『豚の胃袋』くいてぇー!とか思っちゃって。
  『怪奇植物』うわ!うまそーとかさぁ…
閣下:『怪奇植物』食っちゃうの参謀?
参謀:そう…
閣下:でもどんな味がするんだろう『怪奇植物』って…
参謀:さぁ…でも苦そうな感じがするよね…なんとなく。
閣下:じゃぁアロエみたいな感じなのかなぁ?
参謀:そうかも…
閣下:参謀はアロエは食べられるんだ…
参謀:……う〜ん…わかんないけどいけると思う…
閣下:アロエヨーグルトとか有るじゃない…食べた事ある?
参謀:あぁ…アロエヨーグルトね…あるよ。
   そう言えばさぁ…
   ヨーグルトをセロリにつけただけで食べる奴っているじゃん?
   俺、あれだけは信じられないんだよな…
閣下:アロエは平気なのに…
   参謀ちゃんとしたおいしいセロリを食べた事が無いんじゃないのぉ?
参謀:良くそう言うよね…
   本当においしいセロリを食べた事無いから…ってさぁ…
閣下:んじゃぁさぁ、サワークリームってあるじゃない?
   あれに粉末のオニオンスープの素と入れて混ぜるの…
   で、よーく混ぜてそれをセロリにつけて食べる…
参謀:うまそーそれ!あぁ腹減ったぁ

そんな参謀のリアクションに閣下が突っ込んだ。

閣下:ねぇセロリの話してるんだけどうまそうなわけ?
参謀:いや?おれはサワークリームとオニオンスープしか聞いてないけど…
閣下:なんで?
参謀:だって『サワークリーム』…『セロリ』…
  『オニオンスープ』…『セロリ』…『サワークリーム』…
  (セロリの部分になると参謀は両耳を指先で塞いでいる…
   ようするに『セロリ』の名は聞いちゃいねぇって言う態度を示していた)
   でもねー今日は平気さ!
閣下:そうなんだよな、
   実はさっき和尚のところに来た差し入れを参謀が食べちゃったから…
和尚:そうです、わたしの所に来たシュークリームを…
  (ほんの少しも哀しいとか悔しいとかと言う感情も出さずに
   いしかわくんは淡々と呟いた)
閣下:ところで参謀知ってる?
   そのシュークリームの中にアジ化ナトリュウムが入ってたの…
  (そんな和尚の発言にへらへらしてご機嫌な参謀に閣下がそう言う)
参謀:あう。あう。あう…
閣下:??なにそれ?アジ化ナトリュウムの症状なわけ?
  (突然の彼のリアクションに反応しきれない閣下…)
参謀:アジ化…アシカ…アシカナトリュウム…

そう言ってうれしそうな参謀に向かい閣下は和尚共々
「寒っ!…う〜さむぅ!」
スポーツタオルをまるでブランケットのように身体に掛けた。

寒いと閣下に言われてしまった参謀は、黙ってステージ下手に消えて行く…
「あ!参謀っ、ちゃんと新潟に挨拶して…」
大慌てでデーさんがルーさんを呼び戻した。
ピンスポットが下手袖までお迎えに行き会場も拍手をして待っていた。

「いえ〜い新潟ぁ…新潟ってさぁ凄いよね。
だって同一県内に4つもテレビ局があるんだもん…」
仕切りなおして満面の微笑で参謀が再登場される…本当に素直なお方。

閣下:え?そうなの4局もあるの?
参謀:たぶん…そうだと思う…
   以前ソロのプロモで来た時に4ヶ所まわった憶えがあるから…
  (会場からそうでーすの声が聞こえる)
閣下:でもさぁ凄いよね4つもあるなんてさ
参謀:新潟県人の気質じゃないの?東京に負けるかぁ!って…
閣下:そう言うところってさぁ大阪県人と新潟県人て似てるよね…
参謀:閣下、閣下ぁ…大阪は県じゃ無いでしょ…大阪府!

そんな参謀の何気なく言った『ホンの小さなきっかけ』の一言が、
閣下を笑いの坩堝へ巻き込んで行く…

「あ、そうか…大阪府だからねぇ…大阪府人…おおさかふじん?」
そう呟き自分から閣下は壊れ始めた。
「どぉもぉ始めまして、こちら大阪氏の奥様ですの…
あらぁまぁ大阪婦人ですかぁ…
ええ、大阪婦人なんです…」
裏声を使ってくねくねしながら閣下は一人芝居をされている…
結局、閣下が笑い疲れて喋れなくなるまでその話は続いていた…

閣下ぁ…大丈夫?…ちょこっと心配になってしまった。

そんなこんなで、うやんむやんの内に参謀の紹介が終わり
閣下は次の構成員を紹介しようとする…

「それでは格好良い彼の…って
毎回毎回、我輩が紹介しているもんだから昔は『どうせ俺は格好悪いよっ!』
って参謀が拗ねちゃったりしてたけど…最近はあんまり無くなったなぁ…ね!」
そう言って下手の暗がりに声を掛けていた。

黄色い歓声に迎えられて格好良い清水センパイのご登場。
今夜もギターを甘く切なく奏でながらの軽妙なトークが始まる…

「えーっ…新潟といえば『ヘギソバ』…」
長官は新潟の名産食材の話をしばし語られておられる…
「『辺見エミリ』の母親で、『辺見マリ』と言う方がおられまして、
えーっ…少々年齢層のお高い方の中には、その名前を聞くとなんとなーく
『もやもやっ』とした気分になられたりする方々もおいでの事と思いますが…」

あのぉ長官…それと何のつながりがあるんですか『お蕎麦』と?

「でっ、その『辺見』の『辺』と言う字に『木』と書いて
『辺木蕎麦(へぎそば)』と言う説も在るしだいでございます…」
淡々とした声と口調で長官が話す。

「先輩、別にそれなら辺見エミリでも良かったんじゃ…」
確かに…閣下の言い分は正しいと思います…
…とは思いますが個悪魔的に色々と思い入れってぇモノがあるのでは…
私個人としても『辺見』と言えば『エミリ』よりは『マリ』だしなぁ。

閣下のその言葉を頭から無視して次の話に先輩は進む…
「えーっ…以前私は新潟の『潟』という次が上手く書けないと…」

そう、この『潟』の字が上手く書けない…と言う話しは、
昨年の都道府県制覇の新潟MASSで長官が仰ってた事だった…
それで…
『新潟ぁ!潟って言う字が書けない、こんな情けない俺を愛してくれるかい?』
とかなんとか仰っておられた記憶がある。
その時の話しの続きの御様子であろうか?

「俺はあれから一生懸命練習して、
ちゃんと『潟』って言う字が書けるようになって帰ってきたぜぇ!
だから新潟ぁ!もう安心していーんだぁっ!」

長官のその台詞に合わせて上手から1枚の半紙が…
そこには一文字『潟』の文字がきっちりと書き出されていた。
半紙の右隅には長官のサインもしっかりと入っている。

半紙にピンスポがあたり、右手の拳を高々とさしあげた長官はそのまま暗転…

閣下:如何ですか石川さん、今の長官の消え方は?
和尚:まさに芸術的ですな…さっき照明さんと打ち合わせしてましたから…
閣下:(無言で『ほぉぉ…』と言う表情を造る)
   さてと…そろそろ溜まってた疲れもとれた頃だし…
   ぼちぼち曲にでも行くか…ねぇ?

隣にずーっと座っていた和尚に閣下がそう言われ、
MASSは後半戦に突入したのでした。

しかし約30分間にも及ぶ構成員の紹介…
ネタは尽きないとは言えども…

いいのか?こんな調子で!
これが新潟での聖飢魔II最後のMASSなんだぞぉ!

いや、いい(反語)…

歌も演奏も惚れ惚れするほど格好が良くて(笑い過ぎで)涙の零れた
新潟最後のMASSは幕を閉じたのであった…

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福岡サンパレス(11/6)

<小暮 忍>

福岡。
隣の会場では大相撲ののぼりがはためくサンパレス。
しまった、写真を撮ってもらっておくんだった。

前説は長官。
博多のラーメン屋について、深い蘊蓄が語られる。
そして、締めの言葉はこうであった
「ラーメンの話で思い出したけど、もうすぐミサが始まる」
ラーメンのついでのミサでいいのだろうか?

まず、懐かしめの3曲。
この中の1曲で、長官がお口いっぱいにアレを詰め込まれている状態に
なるんだけど(信者なら想像つくね)
とても歌など歌える状態ではないその長官に対して、
コーラスを強要する閣下。
じっと、長官の横に立って、みつめる、みつめる・・・。
物凄い勢いで口の中のものを飲み込み、頑張ってコーラスされた長官でした。

さて、はじめのMC。
ダイエー優勝の話。
新聞を読んで、明日(11/7)福岡市と北九州市で
優勝パレードが行われると知った閣下。
「何故、北九州市なの?巨人やヤクルトが優勝したからって、八王子で
パレードするか?」
駄菓子菓子、あることに気が付いた。
「福岡ダイエーホークスの『福岡』って、『福岡市』じゃなくて
『福岡県』なんだ」
そして、さらに「ダイエーが、夢と感動を与えてくれたとかって
感謝状をもらうらしいけど、優勝を目標にやってきたんだから、
いわば、優勝して当たり前なんじゃないの?それに対して感謝状ということは
この先、そう度々はないと思われているわけだな」
「我々も、ずっと夢と感動を与え続けてるんだ。感謝状くれよ、美唄市」
欲しいんだ、感謝状・・・。

次に、新曲3連発。
ここで、気付いたひとは気付いたらしいが(私は気付かなかった)
演出上、登場する人々の中に、とんでもない方が混ざっていた。
その、とんでもない方が誰かは後程わかる。

そして、リズムセクションのゴイスな演奏を堪能出来る曲を終えて
メンバー紹介のコーナー。
「この前の曲で、吾輩は、そこから登場してくるわけだけど、
さっき、舞台の裏の吾輩に、彼が変な顔をしてみせるので、
吾輩も変な顔をし返していたら
時間がなくなってしまって、あわてて、そこに駆け込んだのだ。
まるで、ずっとそこにいるかのような顔をして」
と、変な顔で閣下と遊んでいたライデン殿下の登場。
「博多ー!ダイエー優勝、とりあえずおめでとー!」
とりあえず、というところに阪神ファンの殿下の複雑な胸中が見えかくれ?
「王監督は、高校の先輩なんだ・・・ホントだよ。だから、ダイエーおめでとー!」
と言って去って行かれた。
それを見送りつつ閣下「わかりやすそうでわかりにくいキャラだ」とつぶやく。

さて、次。
「旅をしている時の彼はたいへん地味な格好をしていて、持ってる鞄もずいぶん地味で、
新幹線で駅に着くと、地元のプロモーターが我々の荷物を持ってくれて、我々は、手ぶらで車まで歩いて行くんだが、その時、彼の鞄は(メンバーの)鞄だと思われなくて、すみっこの方にぽつん・・・と置き去りにされていました」
「そこで、気配りの吾輩が、あ、彼の鞄がと思って取りに行かせようとすると『この野郎!俺の鞄をどうしようって言うんだ』と、言葉は乱暴ですが、実はとても優しいゼノン石川」
う〜ん、今夜もナイスないしかわくんわーるど。

「どーも、ぜのんいしかわです」
知ってます。
「鞄がなんだって?あん?」
「なんかさー、ベースソロの時はみんな盛り上がってくれてるけど、話し始めると寝ちゃうんで・・・」とおっしゃる和尚に「そんなことないよ。みんな喜んでるから」と閣下のフォロー。
もー、大喜びですってば。
会場をぐるっと見回し「ここから見ると会場暗いから、非常口しか見えなくて、なんかプラネタリウムとか、月から太陽を見てる感じですよ」
という和尚に閣下「えー、月から見るとそんなに暗いの?」と自信ありげに突っ込む。
和尚「????」客席「????」
「空が青く見えるのは、空気に光が反射して明るく見えるんであって、宇宙は真空状態だから月から見ると暗いんです」
と、和尚にまじめに解説されてしまった閣下であった。
それで気分を害してしまったのかどうか、定かではないが、和尚がぽつぽつと話して下さってるところに割り込み「次に行きたいんで、そろそろびしっと締めてください」と閣下。
えーーーー!もっと和尚のトークを聞きたいですぅ。

次の方の紹介の前に先日発布された「個悪魔活動大選抜」を手にされ、「先日、我々の教典ではないものが発布された。それが、この、こあつま・・・」
は〜い?なんですって〜?
閣下、仕切り直し「先日、我々の教典ではないものが発布された」と、同じ台詞をリフレイン。
「それが、この、こあつま・・・」今度は、明らかにわざと間違えましたね。
「で、これを聴くと我々がいかにとんちんかんなバンドかという事がよくわかる」
とんちんかんバンドかぁ。では私たちはさしずめ、とんちんかん信者?ぴったりじゃん。
その、ソロ活動において、なくてはならない存在のマツザキ様のご紹介。

「えー、寒くなって来ましたが、みなさんいかかがお過ごしでしょうか」と生真面目なマツザキ様のご挨拶に「わはは!」と爆笑の閣下。
和尚が閣下の横に座って、聴く体勢をとる。
マツザキ様は、「桜の森」のレコーディングの際の思い出などを話された。

「福岡といえば、この方たち。今回も他の構成員よりも一足早く福岡入りし、ラジオの収録などをしていたらしい」と紹介する閣下の言葉のどこかに
「吾輩をさしおいて」という発言が差し込まれていたことを、一応報告しておきます。
「その、ラジオの話をしてくれるかどうかはわからないが」と、それとなくネタをふりつつ長官の紹介。

ぽろろんとギターを奏でつつ長官。
「先日、地下鉄のなが〜い通路を歩いていると、夕方で、いっぱい人がいて、俺は歩くのは早い方で、たったかたったか歩いていたんだけれど、俺の3メートルくらい後ろで、妙に間延びした口笛が聞こえるんだ」
「その、間延びしたテンポに段々イライラしてきたんで、引き離してやろうと思って、速度をあげて歩いていったら、相変わらず3メートル後ろから口笛が・・・。テキもものすごい速度で歩いてるんだな」
ちょっと、怪談めいたものを想像してしまいましたよ。
なんか、その3メートル後ろの口笛の主が閣下のように思われてならないのは、私だけ?
「話はそれだけなんだけど、余りに不愉快だったので諸君たちに聞いてもらいたかったんだ。どうも、ありがとう!」と言って、去ってゆく長官であった。

その長官を見送りながら「やはり、吾輩の投げかけた質問には答えてもらえませんでしたね」とちょっと淋しそうな閣下。
「さて、次に紹介する方は答えてくれるのでしょうか・・・。最近、この方のゴールデンを見るとつい、ビッグバードを想像してしまう」と言われて参謀の登場。
ピンスポを浴びてマイクの前に進まれた参謀、ゴールデンな頭をもしゃもしゃとかき回す。さらにかき回す。さらに・・・。
そして、そのままソデにはけてしまわれた。
あーあ、怒らせちゃったよ。
ルー宗の怒りが閣下に突き刺さる(?)

拍手で参謀の再登場をお待ちする観客。
再び登場する参謀。
マイクに向かって何か話そうとするも、またもや無言で帰って行く。
あれーーー。
さらに手拍子で参謀を誘う客席。
三度登場の参謀。
大拍手と大歓声に迎えられる。
「まだ、何にもしゃべってないのに、こんなに人気があるんだ」
「そんなことが出来るのも俺だけだね」
このところ、ご自分への評価がすっかり甘くなっている参謀。
「昨日、ラジオに出たよ!聞いてくれた?」
その生放送は情報がなくて、知らなかった人も多かったようだけど、それでも何人かは聞いていた様子。
それを見て参謀「良かった。ここにいる人たちが聞いてくれなかったら誰がきいてくれるんだっていうような番組だったよ」って、どんなんですか?
「昨日、カレー食ったよ!そしたら、こんなに黄色くなっちゃった」
その頭はカレー色だったんだ。

それから、長官とマネージャーの間で繰り広げられているカレー戦争の話になった。
それぞれ、贔屓のカレーチェーンがあり、お互いに「アレはカレーとは言わない」とか言って譲らない。
そんな話をタクシーの中で延々としていたら、タクシーの運ちゃんに言われたそうだ。
「お客さん、そんなにカレーばっかり食ってたら、黄色くなりますよ」
それを聞いて閣下「以前も福岡で頭のこと、何か言われたよね」
何だったけかと考え込む参謀と閣下。
そこへ客席から「オカマバー!」
「何で、お前らに教えてもらってるんだ」と笑う閣下。

そこから、ミュージックチェイスの下にあるオカマバーの話へ。
そこではいろんな「ナイト」が企画されていて「デブ専ナイト」「ひげナイト」とかあるらしい。
で、ある日、参謀が事務所近くのとある交差点を歩いていた時に1枚のチラシをもらった。
そこには「鳶職ナイト」と書いてあった。
「マニアックだろー」と参謀。
それに閣下が「それは、鳶職どうしのホモなの?」というような質問をされ、参謀が詳しく解説された。
それを聞いた客席から「詳し〜い」という声。
「ってゆうか、そういうのってそーじゃん。子どもをからかうみたいなこと言わないでよ。幾つだと思ってんだ?俺は何だって知ってるんだ」と参謀、激しく憤慨される。
それを取りなすように閣下「で、参謀はどんな『ナイト』なら行ってみたいと思うの?」
しばし考え参謀「公務員ナイト」
わっから〜ん!

「で、ラジオでは又、外国の名前の話とかしたんだ?」
「あ、いや、今回はしなかったな」
そこで閣下が何かを思い出された様子。
「この間、我々が泊まってるホテルにワールドカップバレーの選手が泊まっていて、それを知った参謀がうちの侍従に選手名簿を貰って来いっていってるのな。それが、チュニジアの選手団で『絶対笑える名前があるはずだ』って」
それを聞きながら大爆笑の参謀。
「侍従なんか『なんてったって国名がチュニで始まりますからねー。チュニですよ』とか言ってるし」各地でいろんなエピソードを拾っていらっしゃるんですねえ。

さて、今夜もきっちり30分を要した構成員紹介が終わり、本編終了まで怒濤の・・・あ、思い出した。
あのね、けっして笑うところじゃないって曲の、けっして笑いをとってはいけないMCで、閣下はやってしまいました。
「・・・な場所が、コンサート競技場や・・・」(←曲名ばればれ)
そこで「コンサート会場や、スポーツ競技場」と言い直されたんだけど、客席から押さえきれない忍び笑いが起り、「やかましい」と言われる閣下。
しかし、どうしてもその後を続ける事が出来なくなって、一旦、飲料水などの置いてある場所まで下がって気を鎮め、再びマイクの前へ。
「だったとしたら」結局、とばしましたね。
しかし、その間、次の曲のためにポーズを決め、待っていた長官の心中を考えると・・・。

そんなこともありつつ、しかし十分にカッコよい演奏で挽回した本編終了。
アンコール1はお楽しみメドレーコーナー。
ここは、個人的に閣下と長官の絡みが好きで好きで好きで好きで・・・。
今夜は一段と仲良しこよしっぽくて、とても嬉しかったっす。
例えば、長官が一声叫ぶところ。
本来の叫ぶ箇所の前から「ぅおーーーーー!!」って叫びながら閣下のマイクに追い縋る。
で、肝心の持ち場では「・・・・・。」

ある曲で、閣下が長官の頭を殴りに行くんだけど(思いっきりねたばれ)、長官は手を変え品を変え、閣下から逃げようといろんな所に隠れたりするのね。
今回は大きなアンプの後ろにすっぽり隠れていて、私は一瞬姿を見失ってしまったんだけど、さすがに閣下は、先輩の居所は直感でわかるらしく、しゃがみこんだ長官に馬乗りになっていかにも嬉しそうにごんごん殴ってるの。
しっぽとか引っ張ったりして。
それを見て「いや〜ん、閣下と替わりたい」と思う私は、これでもD宗。

そして、アンコール2。
参謀のギターソロから始まるこのコーナー。
全構成員が登場し、曲が始まるというその時、参謀が登場して来るはずの場所に、見覚えのある、しかし参謀のものではないシルエットが・・・。
あれはっ!
なんとぉ!ゾッド親分!!
親分走る!親分歌う!親分暴れる!そして親分しゃべる?!
年末のSATAN ALLSTARSに参加されることも発表されました。
いつになく饒舌な姿も披露してくださり親分の退場。
そう、新曲の演出の中に紛れ込んでいたのは、親分だったのです。

ああ、なんてお得な福岡。
来て良かった。
心からそう思いました。

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鹿児島県文化センター(11/9)

<変身忍者 嵐 様より>

九州で最後の聖飢魔IIのMASS、鹿児島。

今夜は参謀で前説が始まった。
ハイテンションな声がホールに響く。

鹿児島ぁひさしぶりぃ!
1年ぶりだけどみんな元気かぃ?元気かぃ?
昨日はメンバーとスタッフと一緒にお食事会をしたんだ!

…またお食事会…本当に仲の良い皆様方だなぁ。
参謀は食事会の様子をちょこっとだけ話してくれた…そして

うちのスタッフがこの近所にすごく不味いと言う噂のラーメン屋があるって
話しを聞いてきたんで俺とスタッフでその店に行ったのさ。
こ汚い店で、ラーメンが出てきて一口食べた瞬間お互いが顔を見合わせ
『な?』っと言う顔をしたのは言うまでも無い。
それからその店を出て歩いていると、とある店の前に女の子がかたまっている。
『きっと誰か有名人でもいるんだろうな?』
そう思ってしばらく待っているとドアが開き細い脚が見えた。
『ああ、やっぱりバンド系の…』
そして暖簾をまくって出てきたのはなんとライデンじゃないか!
あぁちくしょー…そんな気持ちになっちゃったのさ。

…さんぼぉ…これって前説なのですよねぇ?
客席からは笑い声が響いていた…
しかしホールの照明が暗くなりSEが流れ始めると緊張感が漂い出す。
どんなに笑わせてくれてもそこはそれ…
独特の雰囲気が全てを一掃してくれる。

構成員を歓声が出迎えインスツルメンツの曲が始まる。
そして閣下の登場。
そこから懐かしい曲の3連発…発…?
え〜っ?!2曲目が違う!

そう、閣下がご登場されてからの2曲目が違うのだ。
今までのMASSでは『アレ』と『コレ』だったのに…
いきなり『ソレ』ですかい?『ソレ』もそこだけの演奏は初めて聞きました。
(気になるあなたはそのうち出て来るネタばれをお待ち下さい)
でも『ソレ』のそこだけでもカッコイイっ!

3曲目は特段に変更点は無し…無しって言うよりは代えられないでしょ。
あんな単語を大声で叫べるチャンスはこれぐらいしか無いんだからさ。

ちょっとびっくりしたけどここで閣下のご挨拶。
寺尾1勝2敗、種子島宇宙センターH2ロケット打ち上げ延期…
○○原発点検完了、始動開始…桜島137回目の爆発…などなど…

「昨日ねTVでニュース見てたらいかにも普通の口調で
『本日、桜島が今年137回目の爆発をいたしました…』って。
爆発だよ?爆発!それを普通の口調で言ってそのまま次の話題に行くんだよぉ?
普通、噴火って言わない?」
閣下は客席に向かってそう疑問を投げかけておられている…

しかし何故かお顔は緩みっぱなし。

「前のほうの奴等がねぇ妙な垂れ幕もっててさぁ…
それが目に入ると可笑しくてさぁ…
たぶん今夜のMASSはどんなに酷い事になっても
我輩の機嫌が悪くなる事は無いと思うよ…」

どんな垂れ幕なんだろう?閣下が笑いたくなる垂れ幕って…
すごぉく気になる…

そんなニコニコした顔で閣下がこんな事を言っていた。
今日は客席の後方は開放してあるから、
踊りたくなった奴等は後ろに行って好きなだけ踊って来い。
それからお前等(左右の端の方の席の客に向かって)
そこじゃ見えないから後の方に行った方が良く見えるぞ!

平日の鹿児島…1階席しかないけど1/4ほど空席がある…
まぁしかたないかな?ってちょっと思ったりする。

それから大きな変更も無く曲が進み構成員紹介を迎えた。

「鹿児島ぁ盛り上がってるかぁ?楽しんでるかぁ?
(ちょっとニヤニヤしながら)構成員紹介して欲しいかぁ?…
 まぁ嫌だと言ってもするんだけどね…」

「今回のMASSのように、
 最初に2階席3階席があるような所でスタートすると、
 無意識に上の方に視線を贈っている彼、
 目が悪い上にライトがあたっていないから見えてないらしくて、
 1階しか無い所でもそんな事を無意識にしているらしいです…
 さて今夜はどうなんでしょうね?」
殿下のご紹介である。

閣下:でっ今日はどの辺を見てるんですか?
殿下:今日は大丈夫。
   ちゃんと後ろの方まで見えてるから…
閣下:そう?
殿下:俺さぁルークのさっきの前説聞いててやっとわだかまりが消えたよ…
閣下:なにかわだかまってたの?
殿下:そう、なんかねー
   …昨日ラーメン屋から出てきたらさぁルークが物凄ぇがっかりした顔して
   店の前に立ってるんだよな…
   で、俺なにかしたかなぁ?ってずーっと気になってたんだけど…
閣下:なにか思い当たる事が無かったの?
殿下:いろいろ考えちゃったんだよね。
   だまーって奴の所に行ってチョコレートとか食っちゃったりしてるから…
   それかなぁ…とかさぁ…でもさっきの話しで判った。
   あーすっきりした!
(殿下はそう言うとすたすた参謀の方に向かって歩き出した。
 そして笑顔の参謀と堅く握手を交しそのままステージから消えていった…)

彼は以前のツアーで真冬にも関わらず窓を開けっ放しで寝てしまった
事のある男でそれいらい彼の事を『豪傑』と呼ぶようになった。
和尚のご紹介である。

閣下:あれは何時の話しだったでしょうかね?
和尚:さぁ…でもわたしはホテルに入ると最初に窓を開ける癖があるんです…
   窓を開けて空気を入れ替えないとなんか…
   前にいた人の臭いとか残ってる気がして嫌なんですよ…
   それで空気の入れ替えをして『ああここは俺の部屋だ』って思うんです。

そんな感じの話しをしばらく閣下と和尚は交わしていた…
結局和尚はそれが何時の時の話なのかは思い出されずに終わってしまわれた。

和尚の豪傑ネタ…
確かに私も聞き覚えがある…

その時のツアーは札幌から九州に入ったツアーで、
構成員の方々が『いやぁさすが南国、暖かいねぇ…』
と言って歩いている先を、
『あぁ寒い!頭が割れそうに寒い…』
と言いながらご当地の方が歩いて居られたとかそんな話もあった。
たぶん『愛虐』か『恐レス』のどっちかで、
場所は『長崎』か『宮崎』だったような記憶が私にはある…懐かしい話。

「一昨日の人吉のMASSが終わって、
 我々は会場から車でホテルに移動をするんだけどね…
 車に荷物を積んで、マネージャーとかプロモーターとかと一緒に乗って
 さぁ!って走り出したんだ。
 しばらくするとマネージャーの携帯電話が鳴って
『はい、はい、えぇえ?!判りました…』って会話をしてるの…
『どうしたの?』って聞いたら『松崎様を会場に忘れてきました…』だって」

妙に嬉しそうにその話しをして閣下は松崎様をご紹介くださった。

「鹿児島の皆様こんばんわ、如何お過ごしでしょうか?
 えーっ私事ではございますが、私寒いのが大の苦手でございまして…
 なんでも鹿児島の方では例年12月の8日頃からが冬だそうで…
 そうするとまだ1ヶ月程先になる訳ですから今は秋なんですね」
松崎様のお話しが始まると最近すっかり定位置になってしまった
ステージ中央部、閣下の横に和尚が腰を下ろす。

「それではみなさま後半戦もガンバリマス!」
勢い良く松崎様はご自分のポジションに戻られて行った。

「さて、そんなこんなで松崎様を迎えに戻ったのだが…
 人吉の会場って言うのが車でなきゃ来れない所で、
 我々は渋滞を恐れて早めに出たんだけど、
 結局戻って渋滞に捲き込まれちゃって
 ホテルに到着したのが凄く遅くなっちゃったんだよね…
 それで部屋に戻ってシャワーを浴びてると急にお湯が出なくなった…
 5…6名でいっせいにシャワーを使ったから
 水圧が下がっちゃったらしくてさぁ…あんな立派なホテルだったのに…
 それでは…えーっと今日はどっちから紹介するんだっけ…
(閣下モニタースピーカーに近寄り確認をされる)
 その時どうだったのか彼に話していただきましょう…」
参謀のご紹介です。

「俺?頭洗ってる途中だったよ…
 シャンプーしてたらだんだんお湯が冷たくなって行くんだよね…
 ああ…みんなで使ってるからなのかなーって思ってたんだけどさぁ…
 そのうち水になっちゃって…しかたないから水の方を締めて…
(シャワーのコックをひねる真似をする参謀)
 お湯の方だけにしたら『ごー』って音だけするんだよね…
 それで頭にきたからフロントに電話しようと思ってタオルを巻いて…
(腰にタオルを巻く真似をされる)
 んで、電話をかけに行ったんだけどさ…
 頭は泡だらけでポタポタ雫とか落ちてくる訳よ…
『もしもし!お湯が出ないんだけど?』
『申し訳ございません。皆様で急にお使いになられましたので水圧が下がって』
『俺、いまシャワー浴びてるんだけど!』
『申し訳ございません…』
『で、どのぐらい待てば使えるの?』
『おおよそ5分程で…』
『あっそう!5分ね!判った!』
(がちゃん!と電話を叩きつける真似をされる)」

閣下:でもさぁあの時間に頭洗ってるのって遅くない?
   我輩は湯船につかって頭3回も洗ってリンスまで終わってたけど…
参謀:俺さぁ色々しなきゃいけない事が多いじゃん。
   ほら、ヅラ外して片付けて…
  (すこしふざけた話しをされた後で真面目な声で)
   本当に色々やってるんだよね…マニキュア落したりさぁ…

そんな話しをされた後で参謀が閣下にこう言われた。
「なんか少し風邪をひいたみたいだから…
 今日は1本マイクで一緒に歌うのはやめた方が良いと思うよ…」
閣下はそんな参謀の言葉に苦笑いを浮かべ
「考えておこう…」

すると今夜のメニューには参謀との1本マイクの曲があるって事ですね?

「さて、お湯が出なかった時、彼はいったいどうしていたのでしょうか?
 それは彼の口から直に語っていただきましょう…」
長官のご紹介です。

暗い中、ギターを弾きながら長官が現れる。
「鹿児島…今夜は痛い話をしてあげよう…
 冬になると空気が乾燥してきてね…
 ズボンのポケットに手を入れようとした時に指のささくれがひっかっかって
『っ!痛っ…』って事があるよね…
 それからやっぱり空気が乾燥して来るとクチビルとかひび割れちゃって…
 めくれてくる先を歯とかで引っ張ってると、
 とんでもないところまで剥けちゃって…」

うわぁぁやめてぇ…生理的に痛い話…
想像すると膝の裏がこそこそしてくるからぁ…

長官は甘いメロディに乗せて痛い話だけして去っていった。

「ちょっと!センパイ!センパイ!シャワーの話しをしてくださいよ!」
消えた長官を閣下が呼び戻す。
「もしもし、お湯が出ないんだけど…
 いっせいにお湯を使ったから水圧がさがったぁ…『がちゃん!』…」
いきなり長官はそれだけされる。

閣下:長官はその時どんな状況だったんですか?
長官:俺は頭は洗い終えて…全身泡だらけの状態だった。
   それで素っ裸で…
閣下:普通はみんな素っ裸です!
長官:それであそこのホテルは浴衣の上に羽織る奴…
閣下:丹前ですか?
長官:そう、丹前を羽織って
   じーっと『ごー』ってなってる蛇口を見てた…

長官のそんなお話しが終わると閣下は和尚に言った

閣下:石川さん次の出し物は何でしょうね?
和尚:さて、何ですかねぇ
  (2名できょろきょろと辺りをしばらく見まわしている…)
閣下:楽しみですねぇ…
   なんて言ってると本当になりそうだからそろそろ始めましょうか…
   石川さんも所定の位置に戻って…

な、なんちゅー構成員紹介…
先ほどまで演奏をしていたバンドとは思えないその御様子…
いや、楽しいんですけどね…

後半戦に入り、ある曲の前で閣下がこんな事を仰っていた。

「ちょうど今から10年前…ベルリンの壁が壊された…
 そしてちょうど今日から明日の未明にかけてこの曲の歌入れが行なわれた…」
閣下の言葉が途切れ静かな曲のイントロがホールに響く。

10年…けして短くは無いその時間…
あの頃は私はまだ聖飢魔IIの信者と言われるような者では無かった。
そして今、ここにこうして私は居る。
たった数分間の曲の間に色々な出来事が走馬灯のように流れては消えた。

さて、今夜は知る人ぞ知る某構成員様の御発生日イブ。

アンコールに入って何時もの調子で閣下が長官に曲の頭出しを振った。
「こんやはもっとお似合いの曲があるぜ!」
そう仰って長官は勢い良く『ハッピィバースディ』を弾き出す。
それに続いて他の構成員も曲を奏ではじめ、
ステージの袖から力士の着ぐるみを着たスタッフが
『バースディケーキ』を持って登場。

少し恥ずかしいけどとても嬉しそうな表情の閣下。

ケーキのろうそくに火が灯され明かりが落ち、
炎を吹き消す閣下にステージと会場から拍手が沸きあがった。
そして恒例になっている『一気、一気、一気』の掛け声。
閣下は指でケーキを取り数口食べて見せた。

そんな閣下の様子を伺いながら長官がいきなりアンコール曲を演奏しはじめる。

ちょっとだけ出だしが間に合わなかった閣下。
でも今夜それも○です。

たぶんMASSの頭で言ってた最前列の横断幕も
「閣下の御発生日おめでとう」だったのではないかなぁってその時思った。

アンコールメドレーで閣下が長官に絡みに行くところがあるのだが、
平素は後から抱きつく、もしくは太股にしがみ付くなんだけれども、
今夜は閣下は真横から抱きつき
長官の顔をとっても嬉しそうに見つめていた。
抱きつかれた長官もニコニコっと閣下を見つめ返す…

いやぁ閣下、今夜はめちゃ幸せだったんじゃないでしょうか?
だって見ているこっちまで嬉しくなるようなエガオだったから。

アンコール2ではわざわざ休暇を取ってゾット親分がいらっしゃった。

なんでも最初は福岡特別バージョンだったそうで、
翌日の人吉では客席で見てる筈だったのだが、
福岡MASSでステージに出たら青春が復活されたと仰られ、
ご自分から人吉で出たいと申し出られ、
本日もわざわざ会社を休んでの悪魔復活になられたそうでした。

そんなゾット親分が出られた曲が終わりいよいよ最後の曲になる…

つい数週間前に地球の人口が60億を突破した、
われわれ聖飢魔IIの構成員が地球制服の為に人の姿で潜入した頃は
世界の人口は30億人だったのにだ…

地球上に60億人もいるのにこんなに楽しい聖飢魔IIのMASS、
今日のこの場にいるのはたったの800人…
おい!お前等、今夜このMASS会場に来れなかった
残りの59億9999万9200人の奴等に向かって
例の言葉を言ってやろうぜ!
せぇのぉ!『ざまぁみろぉ!』

ざまぁみろコールの後、なんとか無事に最後の曲を終え
鹿児島のMASSは終了を迎えたのだった。

今夜はまぢめに長かった…
最後のお言葉が終わった時には見事に3時間を時計は指そうとしていた。

でも、いっか。
閣下めちゃめちゃ幸せそうだったし。

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ロマン高原かよう総合会館(11/13)

<変身忍者 嵐 様より>

ロマン高原は和尚の声から始まったのさ。

和尚は高原と言う言葉の響きがとってもお好きだそうで、
それにロマンなどと言う言葉がついているのが堪らなく良いと…

八百屋さんで売っているキャベツなんかとは違い
ひとつづつセロファンに包まれている高原レタス。
あのセロファンが高級感を醸し出しているが何の意味があるのだろうか?

ロマン高原に向かう車の中、
あまりの環境の良さに和尚はカメラのファインダーを覗くのを忘れ、
爆睡されていたそうです…

おいおい…

私がロマン高原に向かった時刻は黄昏時をだいぶ過ぎてから…
美しいといわれている紅葉も闇の中に埋もれて全く見えなかった。
ああ、せめて和尚が写真を撮られていたら…
もしかしたら何時の日か見ることもできたかも知れないのに…

ちょいと残念な気持ち。

賀陽町のロマン高原のMASS会場
深淵の如き闇の中に突如現れる白亜のホール。
ライトアップされていて(新しいのも手伝って)とても美しい…

でも、めちゃめちゃ寒かった。

ホールの入り口で会場の係員のにぃちゃん達が
「おもては寒いですからホールの中に早くお入りくださーい」と、
次々に到着する参拝客に声をかけつづけるほど。

ホール内部は地元ないしは近隣の一般客が多かった。
(もっとも今回のMASSはそんな傾向が多いのですけれども…)

大音響で始まるMASSの曲連発がひとまず終わり、
閣下の最初のご挨拶。

シャウトをされたあと、おもいきりニヤニヤされて
「聖飢魔IIの曲を掛けると子供が寝るって言う話しがあるけど、
本当に前から3列目にぐっすり寝てる赤ん坊がいるんだよな…
で、曲が終わったら起きるかと思ったてたら…まだ寝てる」

凄いぞ子供!…いやそれをつれてきた親!!
そんな席で子連れなんて芸当は他のバンドじゃ見れないと思うし…

客席の乗りを見ていた閣下は前数列がコアな聖飢魔II信者さんで、
そっから真ん中辺は普通のお客さん…
そんな風に判断を下された。
そして概ね一般人とふんだ客に向かい
「あのな、
この前の方にいる奴等はサクラだから同じように乗らなくてもいいぞ、
一緒になって拳を上げてると次の日かその次の日にここら辺
(上腕と前腕部を示して)が痛くなるからな…
ようは楽しもうと言う姿勢があればいいから…」

で、私たちは一般客と判断されたとこら辺に居たんですけどね。
確かに回りはどう見ても普通の人々。
1・2列前にはご老人(じーちゃん)もいらっしゃる…
そのご老人は前列のサクラ呼ばわりされていた信者さん達と一緒になって
頭こそ振られなかったけれど拳は結構マメに上げておいででしたね。

流れるようなMASSの進行。
某小芝居のような演出の曲に会場から笑いと拍手が湧きあがる。
その後のすばやい展開も。

毎度毎度、あの曲に入る直前に
閣下が全力疾走で舞台裏を走られているのかと思うと頭が下がる思いである。

そして構成員紹介がやってくる。

地元出身の構成員と最初に説明をされ
「聖飢魔IIの緑の風!(個人的には翠の疾風とあてたいです…)」
そうライデン殿下をご紹介された。

ロマン高原って良いところだよな。
紅葉も綺麗だし1年の半分ぐらいならここに住んでもいいって思った…

そんな事を仰った殿下に閣下が囁いた。
「じつはですねぇ…そんな方々の為に新興住宅を創っているんですけど、
殿下おひとつどうですか?」

どっからそんな情報を仕入れてくるんだか…

「えーっと…考えておきます…」
殿下はそのようにお答え下さいました。

和尚の紹介の前に閣下は会場入りしてすぐに彼が取る行動を語った。

なんでも和尚は仕度部屋(楽屋)に入ると、
まず最初にスパッツとブーツを履かれるとかで…
そんな和尚にスタッフがいたずらで
前のツアーとかもっと前の時のスパッツを黙って出しておくと
温厚な口調でこう怒られるそうです。

「だれだ!こんなモノを用意している奴は!
こんなよれよれのスパッツなんか星島にでもくれちまえ!」

その一言に和尚が反論を述べる

「そんな言い方をすると誤解を招くじゃないですか…
別に悪気があって言ってる事じゃないんですから」

どんなに毒のある言葉を言っても全く悪気が無いから誰からも恨まれない…
閣下はそう和尚を紹介された。

今日は何の日?

今日はドラムのスタッフの○△君の誕生日、
それと明日は松崎様のお誕生日。

すっかりイベントついているこのツアー。
スタッフがケーキを持ってステージに上がる。

ドラムスタッフの彼は普通のケーキ
松崎様は特性の吉備団子とモモのケーキ…
(うわぁぁ〜めちゃめちゃ食べにくそうなケーキ…)

長官の演奏でハッピバースディを会場が歌いキャンドルに炎が灯される。
それぞれがキャンドルを吹き消し恒例の一気食い。

今回のケーキにはスプーンらしいものが添えてあった。

会場の一気の声に一生懸命食べるスタッフ君
そんな彼を見ながら閣下がさりげなくおっしゃった。

「我輩も数日前にとある事情でケーキを食べたんだけどさぁ…
基本的に酒飲みじゃない我々ってさぁ…
んなもんだから甘いもの苦手で…
そのあと胸が気持ち悪くて歌うのが大変だったんだよね…」

いや…あれは酒飲みじゃなくても気持ち悪くなりますよ…
ホールのイチゴショートケーキに生クリーム。
それを食べて歌を歌うなんて…

ドラムのスタッフ君がケーキを食べ終わると続いて松崎様。

ケーキに使用している吉備団子を口中に頬張る…
1個2個…何個放り込んだんだろ?
ほっぺたがパンパンになるまで口に吉備団子を突っ込んでおられた。

そんな松崎様に閣下が「それではお言葉を…」と振った。

「○×※*#△◎?」
(みなさんこんばんわ!如何お過ごしですか?…だと思う)

言葉にならない彼の声にステージ上が崩れ落ちる…
前に出てきていた殿下はこけるし和尚もくの字になって…
参謀は両手を叩きながら大笑いされている。
長官はその場に座り込み客席に背中を向けていた。

閣下がご自分の飲み物を松崎様にお渡しになり、
吉備団子を飲み下した松崎様はやっぱり同じご挨拶をされてお帰りになった。

「我輩も知らなかったんだけどね、
この前福岡に行った時に、彼は仕事で先に行ってたんだけど、
その時に乗っていた車が接触事故を起こしたらしいんだって…」

閣下の発言に会場がざわめく。

「まぁ結局大した事も無かったから良かったんだけれども、
それよりも彼は今、風邪が悪化しそうなのが心配だそうである…
聖飢魔IIの蒼い星のエチュード!…」

人吉の夜のシャワーが原因ですか参謀…

「この前、久しぶりに家に帰ったらね…
トイレの中に芋虫が浮いてるんだよね…
ど!どうやってこの中に入ってきたんだ?…
全然判らないんだけどさぁ…やっぱし気持ち悪いじゃん?
でも出るものは出るし…
でっ、座って用を足してる時に
その虫が俺の身体の中に入り込んじゃったりしたらって思ってさぁ…」

客席からの風邪を心配する声に構わずに参謀は淡々と話しはじめた。

「んで、気がついたら俺の身体が乗っ取られて
近所の犬とかバリバリ食べちゃったりして…
そのうち俺の身体から他の構成員に乗り移って増殖したりしちゃって…
そんな事が頭のなかをぐるぐる回ったんだ」

うわぁぁ物体Xかエイリアンじゃないんだからぁ〜
そぉ言う気持ちの悪い事を…

「参謀、参謀。参謀の家の便座はO型U型?」
「俺んち?えーっとO型かな…」
「そうかぁ…じゃぁどこから入ったのか謎だよね…」
「でしょ?一生懸命さがしちゃった」
「ところで、今の話しは何時考えたの?」
「便器の蓋を開けて虫を見た瞬間にぶわーっと頭の中を駆け巡った」
「見た瞬間に?構成員に乗り移るまで?」
「そう…」

「で、今それを話している俺が今までの俺なのか、
それとも芋虫に乗っ取られた俺なのかは俺自信にもわからない…」

だぁかぁらぁ!そう言う話しはやめて〜

参謀はひとしきり便器と芋虫の話しをされて闇に消えていった。

「さて、先ほどの参謀の乗っていた車に彼も同乗していたそうで…
後で聞いた話しなのだが実は彼は、この前もマネージャーと乗っていた
車が接触事故を起こしていたそうである…
1ツアーで2度も接触事故に遭った男!
紹介しよう!聖飢魔IIの紅い星のエチュード…」

ギターを弾きながらエース長官が舞台へ…
「えー…私は以前から会う人会う人に、
住むんなら賀陽町それもロマン高原…と申して参りまして…」

倉敷の時と同じ語り口調でトークが始まった。
「もっとも私は住む気は全くありませんけどね…へへっ」

ギターを爪弾く
「賀陽町…ロマン高原…ですか。ロマン高原…いい響きですよね…
するってぇとここは『岩手県南部地方および青森県…』と同じなんですかね…」

みょうーに嬉しそうにしていると思ったら…
こっ…このおっさんは…そーゆー言葉の分解組み立てしてたのかぃ…

「センパイ、我輩も思ってても口にしなかったのに…」
おもわず閣下が立ち上がり長官に突っ込んだ。
そんな閣下を無視して長官
「しかし最初にロマン高原って聞いたとき私は
『グリコーゲン』と言う言葉が頭に浮かんでしまいました…」

「あのセンパイそれって『コーゲン』しか合ってないんですけど…」
「んじゃぁ○×高原って聞いてグリコーゲンって思いつくか?」
「いえ…思いつきません…」
「だろ?」
そしてすごすごと帰って行く閣下。

聖飢魔IIの真の力関係が明らかになる一こまでした…

くるっと客席に振り向くと長官は
「へぃ!君達ぃ俺と接触事故をおこしてみないか?」
と叫んでフェイドアウトされていった。

長官のその言葉を聞いて
ステージ上で閣下がへにゃへにゃ〜っと腰から崩れ落ちた瞬間を
私はしっかりと目撃させていただきました。

数曲が終わりこれから勢い激しい曲に入るちょっと前でしょうか…
殿下のドラムセットにアクシデントが発生されたのです。

最初は急に音が途切れたので???と目を凝らすと
ステージの奥でなにやらごそごそと動きが見える…

「ちょうどタイミング良く終わってここから格好良く進む所なんだけどね…
機材トラブルなんで…少々お待ち下さい…」
苦笑いの閣下

結構ドラムの調整に手間取っている…そんな状態を気遣い閣下
「いや…話しのネタが無いわけじゃないんだけどさ…
話し始めると10分ぐらい掛かっちゃうし…
さっきのね参謀の話しで思い出した事があるんだけどね…
この状況で話すネタじゃないし…」

会場から話ししてくださいの声が聞こえる

「だから話すネタじゃ無いってば…」
一応状況を考えて断わっている閣下…
しかしドラムのセッティングはまだ終わらない…

「それじゃ話しするけど…え?セッティング終わった?そう。
いやぁ残念だったなぁ…」
閣下が話し始めようとすると後からOKの合図が送られてきた。

しかし客席は話しが聞きたい。

「わかったよ!それじゃ話すけど。
このツアーで便座売ってるじゃない…それで展示をするのに便器が必要で、
でも毎回毎回現地調達するんじゃ無くって、
機材と一緒に『便器』って書いた箱を持ち運んでいるわけだ…
それで、このまえある会場に行ったらそこのホールの奴が来て
『さすがですねぇ…
やっぱり誰が使ったのか判らないのは嫌だからMy便器をお持ちになるとは…』
おい!ちょっとまてぃ!
枕とかカップならわかるが誰が自前で便器なんか持って歩くんだ!
もしも持って歩いたとしても水はどうするんだ!あぁぁん?
流す方はバケツでも流れるけど下水はどうすんじゃぁっ!
…っていう話しがあったんだよ…
ほら、こんな状況で話す事じゃなかっただろ…」

閣下ぁその話しはどこでされても格好悪いですよ…
アンコールの前なんかにされたらもっと嫌です。

こうしてロマン溢れる高雅な高原のMASSは
薫り高く終わったのでした…

 追伸

帰り道『地獄行き』と書かれてはいなかったバスで、
参拝してきたと思われる乗用車と接触事故をおこしそうになりました。

これから先接触事故を起こしそうになるたびに長官の
「俺と接触事故をおこしてみないか?」
と言う言葉が頭を過るに違いない…そう確信いたしました。

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