THE DOOMS DAY(1999/12/31/FRI) PART2

休憩をはさんで、第二部。
休憩中に色々懐かしの&秘蔵VTRが流されたのですが、私、トイレに並んでいて何も見られませんでした。
この3日間、ミサの行われていた時間以外は、トイレに並んだ記憶しかありません。
とにかく、トイレ事情悪すぎでした。
ビデオ化する際は、是非ともこの部分も入れてください。
会場に居ても見られなかった人、たくさんいるはずです。


THE OUTER MISSION

スクリーンにNOKKOの姿が映し出される。
おそらく、この日のために撮影されたものだと思う。
まさかの友情出演。
NOKKOさんありがとう!

MASQUERADE
精神の黒幕〜LIBIDO〜

うわーい!
「精神の黒幕」大好きです。
閣下と長官の声の絡みが、私はとてもとても好きで、聖飢魔IIがなくなってしまって、何が残念かって、
このお二方のハモリが聴けなくなることが何より残念なのです。
(なんだかんだ言って、私はD宗)
秋ツアーのメドレーに入っていたので、もしかしたら、もうフルコーラスは聴けないかも知れない
と覚悟しておりました。

「まあ、どんな変なことを考えてるかと言うと…」
閣下、何か企んでますね。
目があの「わる〜い目」になってます。
「長官、そのギターって高いの?」
いきなり振られて、長官、閣下の悪だくみを探ろうと用心深くなっておられます。
「そのギターに変なことされたら…」
閣下の言葉を最後まで聞かず「高いよ!」と必死で答える長官。
「ひどいことされたら、困る?」
何をする気なんでしょう。こちらまでドキドキ。
そして、つかつかと長官の側に寄って行き、閣下の取り出したものは、油性マジック。
何と!長官のギターに「聖飢魔II DEMON」とサインを入れてしまった。
しかし、長官は大人しく、閣下が書きやすいようにギターを持ち上げてくださってる。
満足そうな閣下。
それが、どーにも「憧れの先輩に第二ボタンをもらった後輩」、といった風情でたまりませんっ!
続いて、和尚に「そのベース、高いの?」と閣下。
それに対して和尚、抗うどころか「書いてください」と自己申請。
そう言われて、閣下も嬉しそう。
和尚のベースにもばっちりサインを書かれました。
「次は参謀か?」と私も思ったけど、多分参謀も「来たらどうしよう」と
内心ひやひやなさっていたのではないかと思うのですが、
閣下は参謀には振らず「こんな悪いことをしてしまうのも、我々が有害だからだー!!」

有害ロック

アレイで長官を殴りに行った閣下ですが、長官はステージ中を逃げ回り、最後は「でべそ」へ。
そこでガッツンガッツンに殴られ、とうとう床に仰向けに転がってしまわれた。
しばらくそのままで、ギター弾いていらっしゃいました。

闘う日本人

サラリーマンダンサーズ登場。
いやー、第一部の「20世紀狂詩曲」に続いて、もう一度あの踊りが踊れるなんて!
さぞや閣下のお母さまも、張り切って写真を撮られたことでしょう。
ダンサーズの中心にいるのは、ゲンちゃんではないですか!
ハワイでの一件以来、集いの司会の座を追われたゲンちゃん。
振り付け師として密かに復活していたゲンちゃん。
最後の花道を飾られたのですね。
素晴らしい四股立ちでした。
曲終了。
サラリーマンダンサーズ、全員揃って「でべそ」で記念撮影。

サクラちってサクラ咲いて
嵐の予感

長い間奏の間、スクリーンに過去の色々な映像が映し出された。
タイムスリップして行く。
その時の自分。その曲の思い出。

害獣達の墓場

閣下の声がもう、出ない。
けれど、懸命に歌っている。
マイクを固く握りしめ、渾身のシャウト。
胸が熱くなる。

HOLY BLOOD〜闘いの血統〜

「最後に笑うには闘い続けるだけ」この歌詞がどれだけ私を勇気づけてくれただろう。
そして、今の私たちに、構成員たちにぴったりじゃないか。

「長官、何か話してくださいよ」と突然閣下に振られ、一瞬たじろぐ長官。
そして出てきた言葉が「ま、ミサもだらだら続くんで、靴下でも脱いでおくつろぎください」
って、最後もそれですか?
もー、本当に脱いじゃうぞ。
続いて和尚。
端っこの方は見えないからと、前に出て来られた。
「そういえば、和尚のお父上はミサに来たことないよね」と閣下。
「ないですねー」と和尚。
「今日も来てないんでしょ?」
「ええ、まあ、変人ですから」

そして、「パパいしかわ」の秘話が明かされる。
「実は、『PONK!!』と『NEWS』に載ってるおっさんは、和尚の世を忍ぶ仮の父上なんだよね」
ひェ〜、初耳ですぅ。
何でも、和尚のお父様というのは、終戦後、貿易のお仕事をされていて、
進駐軍と一緒にフィリピン(マレーシア?)だかに行かれて
そこで撮ったのが「NEWS」の写真だとか。
コノ辺、めちゃくちゃ記憶が曖昧。
閣下のお言葉によると、その写真のお父上と和尚はそっくりとのこと。
もちろん、帰って即チェックしました。
イカすんですよ、あらためて見ると、これが。
お次は殿下。
もちろん前に出て来てくださる。
「あのさー、嘘から出た真(ひょうたんからコマだったか?)ってあるじゃん」
と閣下に振られる前にご自分からお話になる。
「リハの時さ、あのオープニングの棺桶、順番に扉が開いて、
出てきたかと思うと次のやつの扉がガンとかぶつかったりすると
ドリフのコントみたいで面白いなんて言ってたじゃん」

閣下も何の話なのか予測が出来ないようで、「ふんふん」と相槌を打ちながら聞いておられる。
「そしたら、俺、閣下の扉にゴンってぶつかっちゃった」
閣下、爆笑。
「あー。吾輩?」なんて言いながらウケまくる。
その時、和尚が「待て待て」と割り込む。
が、しかし、その声は閣下と殿下のいらっしゃるところのモニターから返って来ていないらしく
お二方は気付かれない。
音響さんが気をきかせて、モニターを操作してくれたのか、
あらためて「ちょっと待った」と言う和尚にやっと気が付く。
「私もその時、指をはさんでしまいました。
だから、1曲目は指がじんじんしたまま、ベースを弾いたんです」

和尚、どうしてもそれを言っておきたかったんですね。
もう「この間、和尚がさあ」と閣下に言ってもらうことはないのですものね。
今、自分で言っておかなければ、と思われたんですね。
和尚、素晴らしいです!
男らしい(これは和尚限定の褒め言葉なんです、うちら身内では)です!
続いてマツザキ様。
随分高い所にキーボードはセッティングされていて、どこから降りようかと
あっち行ったりこっち行ったりしながら、ようやく下まで辿り着いたマツザキ様。
「今まで黙っておりましたが、実は私、高所恐怖症なんです」
何と!あんな高い所にいらっしゃったのに。大丈夫だったのでしょうか?
「参謀、かっこいいMCをお願いします」
これまでの構成員紹介が余りに情けないネタばかりだったせいか、
参謀にきっちり締めていただきたい、という閣下のご要望。
「かっこいいMC?(笑)」と少々お困りの参謀。
「俺、今日、もう耳がおかしくなっちゃってるんだ。だから、ちょっとくらい間違えても許してね」
かっこい…い…。

BIG TIME CHANGES

おお、これも初日にやった曲。
閣下と長官のバトルコーナーは、まず閣下がくるっと後ろを向いてお尻をくねくねと左右に動かす。
長官もばっちり、お尻くねくね。
なんか、このコーナーって、今年の夏ツアーあたりから、
「先輩にぜひやってほしい事シリーズ」になってませんか?
ま、いいの。
それは信者にとっても「長官にやってみてもらいたい事」だから。
続いて閣下。参謀側からシャウトしながら「でべそ」を一周。
本当は長官側まで走り抜きたかったご様子なれど、何しろ3連チャン。
しかも、3日目の第二部。
声も体力も限界。
そして、長官も「でべそ」を一周。
最後のバトルが終わったのでした。

BRAND NEW SONG

「たとえば明日喉が枯れても 血を吐きながら歌うよ」
まさに、今日の閣下がそうです。

1999 SECRET OBJECT
THE END OF THE CENTURY

激しい前2曲から一転。
鎮まりかえった会場にオルゴールの音が流れる。

BAD AGAIN〜美しき反逆〜

白いマントを羽織った閣下。
そして、この曲が静かに終わった時、ステージは暗転。
赤い大礼服の閣下にスポットがあたる。
「我々はもう行かなければならない。諸君たちを支えてやれるのは1900年代だけだ。来年から、諸君たちは自分で自分を支えて行かなければならない。けれど、大丈夫だ。我々の教えを理解してきた者なら、必ず出来るはずだ。そして、まだ、我々はここにいる。それがあと5分でも、全力で諸君たちを支えてやる。だから、それまでは、思いっきり甘えてくれたまえ」

閣下のピンスポが消え、参謀を照らし出す。
「聖飢魔IIは、人と違う事、個性的であるということが、辛く孤独であるという事を教えてくれた。そして、人と違う事、個性的であるという事がどんなに素晴らしいことかも教えてくれた。ほんの少し勇気を出せば、こんなに素晴らしい仲間達や信者がついてきてくれるのだという事を、今、確信しています。本当にどうもありがとう!」

殿下が立ち上がり、スポットがその姿をとらえる。
「聖飢魔IIを通して、自分の力を信じることが出来るようになった。だから君たちも、自分の力を信じて前へすすんでくれ。最後に君たちに贈る言葉は『GO AHEAD』今まで、本当にありがとう」

和尚の姿がスポットで浮かび上がる。
「聖飢魔IIを通していろんなものをもらいました。これからは恩返しのつもりで、頑張って行こうと思います。聖飢魔IIに恥じないように」

最後に長官。
「これは、さよならじゃないんだ。何度でも言うっ!これは、さよならじゃない!!みんなの胸の中の聖飢魔IIが永遠に生まれる日なんだ。」

それぞれの言葉、よく思い出せません。
閣下は最後の最後まで、信者を思って、愛してくださっていたと感じました。
参謀は、語られながら言葉につまっていました。
殿下はスポットが消えかけてもなお、名残り惜しそうに客席をみつめていました。
和尚はスポットが消えそうになった時、再度、声を大きくして言葉を続けてくれました。
長官は、熱く叫んでくれました。これはさよならじゃないんだと。
客席のすすり泣きは、いつしか号泣へとかわって行きました。
そして、最後の、本当に最後の曲がはじまったのです。
「我々にとっても、諸君たちにとっても、これからは聖飢魔IIがライバルだ。聖飢魔IIに追いつき追い越すんだ。その先に黄金の都はあるのだから」

EL・DO・RA・DO

泣きました。歌いました。叫びました。
人生最悪の顔をしてたと思います。
そして、何も憶えていません。
何も、思い出せません。
あの時間は、あの場所で、昇華していったような気がするのです。

「でべそ」に全員が集まって来た。
閣下が長官、そして全構成員と握手を交わしている。
「ありがとう」聞こえないけれど、長官も参謀もそう読み取れるように口を動かしてくれている。
何度も何度も「ありがとう」って。
最後の時が来た。
彼らは客席に背を向け、ステージの階段を昇ってゆく。
ゆっくりと、しかし、けして振り返らずに。
その後姿を見ながら、私は思った。
「聖飢魔IIが消えてしまうことに深い想いがあるのは、私たち以上に彼ら自身なのだ。彼らは自分の一部分を失ってしまう。帰るべき拠り所を失ってしまう。その深さは私たちの考えの及ぶものではない」と。
そして、階段を昇りつめた瞬間、スモークが湧き、一瞬にして彼らの姿は見えなくなった。


スクリーンにスタッフロールが流れる。
そして、最後に映し出された文字は「地獄で逢おう」
呆然と動けずにいる多くの信者たち。
会場に流れる「信天翁」が終わった時、「死ね死ね団のテーマ」が
これから流れて来るんじゃないかと思っている自分がおかしかった。
しかし、次にかかった曲は「DOOMS DAY」
そう、今日のタイトル。
世界の終わりの曲。
なんだろう。
涙も止まった。
アンコールの声も止んだ。
けれど、ちっとも終わったという実感が湧かない。
その内SEは「正義のために」のカラオケにかわった。
すると、自然にみんな歌いはじめた。
大合唱になった。
「殺せー!」って、みんなで叫んだ。
「TEENAGE DREAM」「世界一のくちづけを」
曲が終わるごとに拍手がわき上がる。
誰かのかけ声で万歳三唱。
スタンド席ではウェーブ。
アリーナも続いてウェーブ。
そして、「三三五五締め」
明るかった。みんな晴れやかな顔をしていた。
信者が一つになれたと思えた。
泣いてわめいて、いつまでも聖飢魔IIを呼び続けるよりもずっと前向きな終わり方だったと思う。
私が会場を出る時に見たカウントダウンの時計は、0時48分。
その数字が妙に目に焼き付いている。

後日談
この様子を構成員はステージの裏で聞いていたという。
どうですか?あなた達の信者は。
素晴らしいでしょう?
きっと、喜んでいてくれますね。
満足していただいてますね。
そう信じていていいですね?


演奏曲目