THE SATAN ALL STARS' DAY(1999/12/30/THU)

THE ULTIMATE BLACK MASS、2日目は参謀の高笑いで始まった。
「みなさーん、大掃除はもうお済みですかー?」
そういえば、参謀といえばお掃除悪魔だったような気が。
そして、障子の張り替えは意外と簡単なので、この機会にぜひやってみては?とお薦めいただいた。
「そんな私は、聖飢魔IIの一人叶姉妹、ルーク篁です!」
それは、ゴージャスってことでしょうか?それとも虚構の半生ということ?
そして、このミサには、あんなお方やこんなお方、いわんやそんなお方おや…と、
様々な方が登場されるとご説明になる。
「たとえエース長官の出番が少し減ろうとも、大丈夫!他の方が出て来ますから!」
「ところで、N.K.ホールの『N.K.』ってどういう意味だかしってるかー?」

知らなーい。知りたーい。教えてー。(いや、まじで知りたいっス)
「それはー…あ、もう出番ですか?」
って、おーい。
叉も、ほったからかしかいっ!
そんなわけで、今日も「N.K.」の謎は解き明かされないまま、ミサは始まったのだった。

RXのファンク馬鹿兄弟にのって、ボブさんの登場。
英語で会場をあおり、マツザキ様を招き入れ、いよいよスタート。


DEPARTURE TIME

「出発つ時刻」「時代が変わる」こんな歌詞に来年からの信者への
応援のメッセージが託されているような気がしてたまらなくなる。
「抱き合って〜」のところで長官にべったりと抱きつく閣下。
長いんじゃないの?濃厚なんじゃないの?
で、離れる時にお二方は何か目で合図を交わされるのね。
その様子が「D体質@ちよかん好き好き」の私としては、いや〜んなわけです。
「後ろ髪を〜」では、参謀のゴールデンな髪をさわさわ。

織田信長

嬉しー!!
「ひ・で・よ・しー!」をもう一度ちゃんと叫んでおきたかったんだ。

BURNING BLOOD

これも、嬉しー!
ミサ前に仲魔と「やって欲しい」って話してた曲です。
聖飢魔IIにおいて、初の長官作曲の曲、という風に記憶しておりますが…。

さて、ここでいつもの閣下のMC。
客席との掛け合いで「N.K.」「日本火災ホール」と、やっと「N.K.」の謎が解けました。
ただし、今は「第一生命ホール」という名前だそうで、
定着した名前を変えると混乱を生じるということで、「N.K.」のままなのだそうです。
「でも、もし、第一火災だったとしたら、dkホールだ」
惜しかったですね、閣下。
「昨日、あんなに力を入れまくって、ミサの途中であっちがつったこっちがつったと言っていたのに、今日はまったく筋肉痛になっていない」
それは、何より。目出たいことです。と思いつつ、何やらふと心をよぎる嫌な予感。
「ということは、つまり、明日出るということだ」
やっぱり…。そうじゃないかと思ったんだ。もう若くない…(ぼそっ)
「どうだ、お前ら、こんなことやあんなことがして欲しいか?」
客席から「してしてぇ」の声。
「よし。ではひざまづけ」
わー、懐かしい。
「有害」のツアーで「犬のようになめろ」の前のMCがこれでしたね。
「我々の犬になれ」「はい!犬になります」そうそう、そうでしたね。
そう、N.K.ホールといえば、「超有害行脚」のビデオ。
どうしても、こういう流れを期待しちゃいますか?

閣下が一つの林檎を手にされた。
それは、なんと紋章入り。
そして「紅玉ではないかも知れないが、紅玉と思って聞くように」とのお達し。
「青森県南部地方及び岩手県地方において、紅玉を何と呼んでいるか知ってるか?」
客「知らなーい」
「知りたいか?」
客「知りたーひ」
「何と、まんこう、と呼んでいるのだ!」
客「おおーーー」(知っていても、大きくどよめくように閣下に言われていた)
そして、閣下の仕草に合わせて「えー?うっそー!やっだー!ばっかー!コマネチ(ん?)」
客席に「まんこう」を何度も叫ばせる閣下。
男だけだったり女だけだったり。
「こんな大声でこの言葉を叫ぶのも今日が最後かもしれないぞ」
そうなんだけど、「まんこう」と叫びながら涙をにじませてる自分はちょっと嫌かも。

アダムの林檎

エプロンステージにいきなりジェイル大橋代官の登場!
客席からは気狂いじみた歓声があがる。
かっこいい!
やっぱりジェイルってかっこいい!!
(あ、旧構成員の場合、敬称を略させていただく場合があります。ご了承ください)
もう、ステージに釘付けで、こんなに林檎の飛んでくる先を気にしなかったことは、
後にも先にもこれっきりだったと思う。

魔界舞曲

スクリーンに映し出されるステージの様子。
それを見ていて、おやっと思った。
キーボードが2名いる。
あれは「レクター伯爵!」
レクター伯爵は在籍期間が短かったため、新しい信者は知らなかったり、
古参信者でもさほど印象に残ってなかったりするようですが、
私の中ではかなり大きな存在です。
本格的にミサに行きはじめた頃(「恐レス」あたりだと思いますが)が
丁度伯爵のおられた時期に重なるので、印象に強く残ってるんです。
「呉ポートピア」の船上ミサや「岡山商科大学」の学園祭といった、思い出深いミサに出てらしたし、
「ハワイ」にも一緒に行きましたもんね。
伯爵といえば「お猿のかごや」「瀬戸の花嫁」「いい日旅立ち」。
それから、忘れちゃいけない「緑色の雨」のバイオリン。

「ミサに来てる諸君たちの中には、ミサはともかくとして、友達と会えたり、後で飲みに行ったり写真なんか撮ったりして、そういうのが楽しみで来てる者もいるだろう」
んー、まあ。なきもしもあらず?
「ミサ中でも、この後どこへいこうかなあなどと、気が散ってるような奴は、吾輩は我慢出来ても、こいつが我慢出来るかな?」
と紹介されて登場されたのはゾッド親分。
「ゾッドだー!」と雄叫びをあげ、ベースをひと弾き。

DEMON'S NIGHT

「デビュー当時の構成員でお贈りした」と閣下。
スクリーンに英語の文章が映し出され、聖飢魔II誕生のいきさつを語る声が聞こえて来る。
この声は…。
やがてスクリーンには「ダミアン浜田」の文字がフラッシュ。
客席から大歓声が沸き起こる。
ステージ後方からダミアン浜田殿下が登場。
それをぬかづいて迎える閣下。

魔王凱旋
野獣

ドラムにジード飯島大将が加わる。
「野獣」これもいわく因縁のある曲の一つですね。
信者の集いで、信者サービスの一つとして演奏されて、それが、以前の「SAS」の時
浜田さんへのインタビューで「もっとも思い入れのある曲」であることがわかって
その後小教典として発布。
浜田さんの手で演奏するところが見られて、本当に嬉しいです。
そして、浜田さんが懸命にギターを弾いてる姿を見て
「ああ、この方が居なければ、聖飢魔IIは存在しなかったんだ」
と思って、胸がいっぱいになりました。

「どうですか飯島さん」と閣下。
前に出て来てジード大将「完璧です!頑張りました」
「身体をしぼって来たとか?」
「はい!ちょっとだけ頑張りました」

大将、いいです。
可愛いです。たとえ顔が銀色でも。
続いて、ジャギ古川氏を招き入れる閣下。
そして一言。
「かっこいいじゃないか、古川」
初めてお目にかかります。
すいません。名前すら忘れておりました。
「リハーサルの時にな、ジードがミサの構成を見て『ああ、時代が遡っていくんだ』って言うから、吾輩『そう。だんだん下手になっていくの』」
そうだけど、そうだけどっ!
「このミサは参加することに意義がある、そう、オリンピックのような…いや、パラリンピックのような…(笑)」
この言葉、ちょっと、ぴくっときましたね。
パラリンピックをなめてんの?
失言だと思うけど、私は。

「さあ、もう1名紹介しよう。早稲田大学教育学部国文学科にRyo子あり!」
こちらもお初でございます。
聖飢魔II史上、唯一の女性メンバー。
まさかいらっしゃるとは。感激です。

悪魔の賛美歌

これが終わったところで、浜田さん、ゾッド、Ryo子、レクターの紹介があり
「さ、とっとと帰ってもらおう」と追い払われた。
「さて、ここから現役構成員…おや?まだジャギが座ってるじゃないか」
そうなんですよ。そしてライデン殿下の姿が見えない。
そして、閣下に呼ばれて登場した殿下、黄色い「リー」の衣装で腕には「見学者」と書かれた腕章。
「ライデンは解散までにし残していたことがあるよな。聖飢魔IIを見た事がない」と閣下。
それに対して「見ていいんですか!?」と殿下。
そして、エプロンステージで体育座り。
ああ、らぶり〜。可愛すぎ!
そこに「ジャントニオ・ババヤシ」氏からのビデオレターが届く。
切り替わるカメラに向かって、ワンテンポ遅れたカメラ目線がおかしい。
初めて閣下にハードロックを歌わせたのがジャントニオ・ババヤシ氏だそうで、その功績を讃えよというようなお話でした。

ファラオのように

もう、はっきり言ってここでは殿下ばっかり見てました。
体育座りのままで「Hey!Hey!Hey!」って拳をあげてる殿下。
殿下の真ん前に立って歌う閣下。
とにかく、殿下のプリティーさにまいっちゃいました。

初めて聖飢魔IIを見た感想を、殿下は
「かっこいいねえ。こんなバンドに14年間いたんだねえ」とおっしゃってました。
その後閣下も言われていましたが、でも、そこには殿下がいらっしゃらない。
殿下のドラムが加わった聖飢魔IIは、今の何倍もいや、何十倍何百倍もかっこいいんですよ。
だって、数カ月(時に一年とか)ぶりにミサに参拝したというような時、
最初に殿下のドラムが一発入っただけで、聖飢魔IIのミサを実感しました。
そう考えると、本当の聖飢魔IIのカッコよさをこの目で見ることの出来た私たちは、幸せ者だったんですね。
さて、ドラムセットへ戻る時の殿下。
「ねえ、閣下、ちょっとお願いしていい?」(この言い方がまた可愛い!)
そして両手で髪の毛を後ろで一つに束ね、閣下に背中を向けて「背中のチャックおろしてくれる?」
あ、あ、あ…。
たまらんっ!
閣下もあわや変な気を起こすのでは?と思えるほどの悩殺ポーッズ!
私なら、そのまま後ろから襲いますね。
すかさずそこに「タブー」が流れる。
これが某構成員ならばストリップでも始めちゃうところですが、そこは殿下。
「やめなさいって」と言ってドラムセットの方へ逃げて行かれました。
しかし、ドラムセットの横で、リーの衣装を足元へおろしていらっしゃる殿下に閣下
「♪今の君は〜ピカピカにひかってぇ〜♪」と歌ってしまう。
恥ずかし気にドラムセットに付かれる殿下。
もう、何度でも言うけど、可愛すぎっ!!

ジェイル再登場。
「今日こうしてみんなと一緒に演奏出来て、本当に最高の気分です。いろんなことを思ったんだけど、これは、旅立ちなんだ。今この時を精一杯楽しみましょう!」
そうジェイルは言ってくれました。
彼にとってもこれが最後のジェイルなんだ。
そう思うと、じーんとしてしまいました。

恐怖のレストラン

「赤コーナー、ジェイル大橋!青コーナー、ルーク篁!」
閣下のコールで、SAS恒例ギターバトル。
これはもう、言葉がありません。
華麗で、楽しくて、ただただ音の渦に気持ちよく巻き込まれて行きました。

大興奮の恐レスが終わったところで、長官がのそのそと登場。
それを目ざとく見つけた閣下「長官!何やってたんですか。サボってる場合じゃないですよ」
さぼってるって、前の1曲居なかっただけじゃん。
「これからガンガンやってもらいますからね!」
その言葉に長官「えっ!」
「本来弾きそうもないところも弾いてもらいますからね!」
「えっっ!!」

なんだかんだで、名コンビだよね。

APHRODITE

ミサには関係ないんだけど、言っていいかな?
言っちゃお。
この3日間のセットリストを作ってくれた仲魔(とってもありがと<mamiちゃん)のメモを
ちょっと覗いてしまったんですけど、本人しかわからない走り書きの中に
「あふろ」という文字が見えてしまいまして、何だろう?秋ツアーの時の和尚のアフロ姿のことかしら?
と思っていたら、それは、この曲のことだったんですね。
アフロディーテ→あふろ。
間違ってない。
けど、笑っちゃった。ごめんね。

FIRE AFTER FIRE

やっぱ、この曲燃える!
閣下の火吹きはあるし、ALJの共演は迫力だし。
何がなんだかわかんなくなってゆく。
それでも、一応スピーカー燃えてないかは確認しました。
本編終了。
各構成員がはけて行かれる中、殿下は上手の端っこで客席にアピール。
その時、下手では参謀とジェイルが2名揃ってしきりに客席に笑顔を振りまいていらっしゃる。
それを横目で見て、「早くこっち来ないかなー」という様子の殿下。
やっと、参謀とジェイルが上手にやって来て、殿下は2名に挟まれ嬉しそうに手をつなぎ、高く高く手をあげる。
長身の2名が勢いよく手を差し上げるものだから、殿下はそれに追いつくようにとジャンプ!
その様がまた…。
とにかく、今日は殿下!
殿下の全てが愛らしい!


〜アンコール1〜
GLORIA GLORIA
CENTURY OF THE RAISING ARMS


〜アンコール2〜
和尚がやんわりと登場された後に続いて長官。
ここで基本的なことを確認しようと言って、メンバーを1名ずつ呼び入れる。
まずはライデン殿下。
そして、和尚の時「紹介してから出て来て欲しかったのに、いつも彼はこうだ」
段取りとか人の予定とかを悉く粉砕する和尚。
いつでも泰然とした和尚に対して、あたふたする他の構成員。
その構図がたまらなく好きでした。
そして、参謀、長官ご自身、閣下という順番で登場。
「おうおう…、せっかく早く帰って『さらば宇宙戦艦ヤマト』を見て、明日の予行演習をしようと思っていたのに、何度も何度も呼戻しやがって…嬉しいぜっ!」
明日はアンコールはないとか。
とすれば、この台詞も、これが最後なのでしょうか?
「ボーカルは他にいねえのか!?」と突然閣下。
「俺にばっかり歌わせやがって。おめーらみんな7〜8曲でいいな」
閣下が歌わない聖飢魔IIなんて、あり得ません。
もう少しですから、頑張ってください。

HEAVY METAL IS DEAD

この曲が好きだっていう人、多いのではないでしょうか?
というか、「殺せ殺せ…邪魔者は」のところ、会場の声が物凄かった。
みんな、あの歌詞、すごく好きなんでしょうね。

秘密の花園

間奏のベースにうっとり。
ジェイルのソロに陶酔。

さて、ここでビデオレターその2。
「ガンダーラ・サンゲリア・チグリスユーフラティス・金子」氏。
金子氏の功績は、当時、笑ってはいけないバンドだった聖飢魔IIに初めて笑いを持ち込んだことだそうです。
そういえば、レクター伯爵。
笑わない、喋らないというキャラクターを通していらっしゃったはずなのに、
この時、キーボードのセッティングしてある場所から降りて来て
可愛らしく「う○こ座り」をして大笑いしながらビデオを見てました。
年月は悪魔を変える…。
「あー、良い場面がぶち壊しだ」と閣下。
ここで、全メンバーを紹介。何しろ13名である。
「呼ばれてない奴はいるかー?」
って、修学旅行か?遠足か?

JACK THE RIPPER

いよいよ、最後だ。
「殺せ!!」も最後。
伯爵はポータブルキーボード(で、どんなものかわかってもらえます?)を下げて動くし、
ジェイルは走り、ゾッドは暴れまわる。
最後にゾッドがベースを叩き壊した。
彼にとっても最後のゾッド。
もう、このベースを使うことはないんだと、そう言っているように見えて切ない。

最後にもう一度、全メンバーを紹介。
ボブさんも加わって、昨日と同じく記念撮影。
閣下は三点倒立のサービス。
そして、本当に楽しそうに、晴れやかな表情で全員が退場。

追い出しのアナウンスで、閣下が「わざわざ高い金を払って他人の同窓会を見に来てくれて、ご苦労であった」とおっしゃってた。
でも、私たちにとっても、どこか同窓会めいたミサだったと思う。
そして、私たち以上にステージ上の皆さんが楽しんでしまっていたとしても、それが私たちの喜びでもある。
楽しい同窓会をありがとう。


演奏曲目


メンバー一覧

デーモン小暮閣下(V):D
エース清水長官(G):A
ルーク篁参謀(G):L
ゼノン石川和尚(B):X
ライデン湯沢殿下(D):R

妖怪マツザキ様(K):マ

ダミアン浜田殿下(G):浜
ジェイル大橋代官(G):J
ゾッド星島親分(B):星
ジード飯島大将(D):飯
レクター・H伯爵(K):レ
魔女Ryo子(K):リ
ジャギ古川(D):古

〜ビデオ出演〜
ジャントニオ・ババヤシ
ガンダーラ・サンゲリア・チグリスユーフラティス・金子


セットリストの参加メンバー覧は、もしかしたら違ってるかも知れません。
一応ご参考までにということで。